水曜日、いつもは週の中休みなのだが、今週は木曜日までに終えなければならない用事があるので職場に行く。有楽町線は珍しく遅延することなく、8時48分、飯田橋駅に到着。YMG前のA1出口を出た途端である。大通りから大型の消防車がサイレンを鳴らしつつ、目の前のYMGの狭い道に入ってきたのだ。なんだ、なんだ。近場で火事か。そういえば、なんとなく焦げ臭いにおいがする。

 消防車はすぐ先のビルの前でとまる。すでに2台の消防車が先着していて、緊迫した感じで消火の準備に取りかかっている。でもビルが火事だというようすでもない。ビルから人が逃げ出してくるようすでもない。気になるが、職場に急がなければ遅刻する。

 途中、JRのガードをくぐって杉山商店へ向かう道があるのだが、その道は車が通行止めになり、線路の向こうはさらに多くの消防車が集結している。現場は線路のあっち側か。気になるが、見に行くと遅刻である。

 でも、線路の向こう側のビルから火の手が上がるとか煙が見える感じでもない。気になるがしかたがない。職場に着き、ヤフーの路線情報を見ると、飯田橋駅近くの沿線火災で中央線が止まっているとあるが、電車が止まるほど燃えているようすもなく謎なのだ。 

 で、NHKが12時21分に配信した首都圏ニュースによると「東京消防庁によりますと、26日午前8時40分ごろ、東京・千代田区飯田橋のJR中央線の線路から白い煙が出ていると通報がありました。消防隊が確認したところ、高架になっている線路と地上部分をつなぐダクトから煙が出ていましたが、消火活動を行い、煙はおさまっているということです。これまでにダクトの中のケーブルが焼けたということで、火事の詳しい原因を調べています。この影響で沿線火災の現場付近にある変電設備で故障が見つかったため、午前10時54分から中央線快速電車の東京駅と新宿駅の間の上下線と中央・総武線の各駅停車の全線で運転を見合わせています」とあった。

 以前、職場前の水道橋の変電設備の火災の影響で、かなり大がかりに電車が止まり、ちょうど大学入試シーズンだったので大混乱を起こしたことがあった。で、16時35分現在も大月までの中央線、乗り入れている地下鉄東西線、青梅線、武蔵野線
まで運休などの影響が出ているようだ。飯田橋から水道橋のこのあたり、地味なようで、じつは首都圏全域に影響力を及ぼす場所なのである。おしまい。