2018年1月22日(月曜日)近鉄週末フリーきっぷの最終日となります。朝早くに近鉄四日市駅前のホテルをチェックアウトし、近鉄電車で富田駅まで移動し徒歩で富田駅へ移動しました。ここから続きを始めます。

 

 

 

JR富田駅の駅舎。しっかりとした駅舎だが無人駅。利用客もそれなりにいるんですけどね・・・。人件費削減。関西本線の駅は無人駅が多く、よく車窓さんが切符の回収でホームを走り回る姿をよく見ます。

 

 

駅構内はそれなりに広く貨物の取り扱いもされておりたくさんの貨車が留置されています。

 

 

コンテナ車はなく、貨物のほとんどが太平洋セメントのタンク車がの占める。

 

 

跨線橋から。富田駅にも三岐鉄道のホームがある。といっても旅客列車は乗り入れず貨物のみが発着する。三岐鉄道の東藤原駅にある太平洋セメント藤原工場から当駅を介して四日市駅の出荷センターへセメント輸送を行っている。また東藤原駅から愛知県の碧南市駅へ炭酸カルシウムを貨物輸送し、往路は火力発電によりでた石炭灰(フライアッシュ)を輸送する貨物列車もある。

 

 

本社もここ富田駅のすぐ近くにある。旅客よりも貨物を重視しているからか?三岐鉄道の主要株主は太平洋セメント。

 

 

歩いて10分ほどで近鉄富田駅まで戻ってきました。ここから三岐鉄道の三岐線に乗ります。そして三岐鉄道1日フリーきっぷを購入。この切符で三岐線と北勢線の両方乗れます。元近鉄の路線なだけあって改札は近鉄と共同。

 

 

三岐鉄道の駅スタンプには電車の絵柄が入っていてかわいい。

 

 

この101系に乗ります。元西武鉄道の401系。近江鉄道にも同様の車両が活躍中。

 

 

広々としたオールロングシート。平日の日中だったのでお客さんがあまりいなかった。

 

 

平津駅に到着。古い駅舎あるが有人駅。

 

 

駅スタンプ押印を申し出たが駅員さんに「ない」といわれしばらくしてから「やっぱ、あった」ということで押したスタンプ。ヒヤリとしたがあってよかった。

 

 

1面2線の駅。貨物列車が通過するためホーム有効長が長い。ここで東藤原方面からの貨物列車の動画を撮影。

 

 

801系電車がやってきました。ちょうど101系電車と行き違いをしています。

 

 

構内踏切があり近くに踏切監視員詰め所がある。誰もいなかったけど。ちょうど貨物列車が通過。

 

 

古い電鈴式踏み切りがありました。ここでも貨物列車の動画を撮りました。

 

 

昔懐かしい音が鳴ります。大井川鐵道にもあったような・・・?

 

 

次の電車に乗り北勢中央公園口駅に到着。北勢線内ではきれいな駅でした。

 

 

 

 

最近見なくなった「伝言板」を見つけました。昔は人が集まるような駅にあったっけ。現代は情報機器が発達してしまったがためにあまりいらなくなった。

(例)先に会場に行っています。T・Y

 

 

この401系電車で近鉄富田方面へ戻ります。

 

 

土日祝日はサイクルトレインとして自転車を車内に入れることができる。

 

 

保々駅に到着。昔ながらの渋い雰囲気の駅舎でした。

 

 

 

 

駅構内には車庫も併設されておりこの駅始発終着の列車も設定されている。

 

 

751系電車が留置されていました。元西武鉄道新101系電車。横の機関車はED45形電気機関車。

 

 

東藤原方面からED45形電気機関車の重連がやってきました。車庫入れ替えのため駅構内を行ったり来たりしていました。

 

 

次に乗る電車は751系電車です。これで三岐鉄道三岐線の3つの車両すべてコンプしました!

 

 

この駅始発のため車両はガラガラ。近鉄富田駅からの電車の乗り替えを待って出発進行!

 

 

三里駅に到着。丸っこい変わった駅舎でした。三里ナンバーワン!

 

 

 

※三里駅で2012年に旅客列車が脱線しました。

 

 

次に訪れたのは大安駅。第1回中部の駅百選に選出された有名な駅。図書館も併設されているので電車の待ち時間をつぶそうと思いきや月曜日のため閉館でした。駅待合室においてある本を読んでいました。

 

 

 

 

 

 

大安駅に到着する101系電車。

 

 

そして丹生川駅に到着。読み方は「にゅうがわ」。JR予讃線にも「にゅうがわ駅」があるがこちらは「壬生川」。

 

 

 

 

 

 

101系電車を見送る。奥に藤原岳が見える石灰岩のカルスト地形が特徴。

 

 

丹生川駅に停車中の101系電車。横から見ると国鉄の101系に似ている。

 

 

ローカルな雰囲気。

 

 

駅の横にはタンク車が展示されています。壬生川駅の隣には日本で1つしかない貨物鉄道博物館がある。ここでは三岐鉄道で活躍した貨車を中心に展示されています。開館日は毎月の第1日曜日しか空いていない。なお、開館日でなくとも屋外の展示車両を自由に見学することができる。

 

 

それでは駅を降りて展示車両を見てみましょう。最初は駅のホームから見えていたタンク車群から。

 

 

DB101

1957年に製造された小型の工場入れ替え機関車。東海道本線の用宗駅から伸びていた製紙工場で貨車の入れ替えで活躍。

 

 

タム500形2920号

1958年製造。621輌が製造された15トン積ガソリン専用タンク車。

 

 

タ2000形2001号

1939年タム200形として製造。二硫化炭素専用のタンク車としてデビュー。2年後にアルコール専用車に改造された。戦前生まれのタンク車。白新線新崎駅を拠点に1995年まで活躍。

 

 

タム5000形6263号

1968年に製造された15トン積塩酸専用のタンク車。

 

 

タム8000形8000号

1962年に製造された15トン積過酸化水素専用のタンク車。メタリックな純アルミ製のタンク体は鉄製よりも高価で強度も落ちるが過酸化水素が分解するのを抑制する働きがある。2003年まで関西本線南四日市駅を拠点に活躍。

 

 

91・97式軽貨車

1931(昭和6)年(91式)、1937(昭和12)年(97式)に制式化された旧日本陸軍の貨車です。車輪は軌間変更が可能な構造で、大陸や南方で軌道敷設や軍事物資の輸送に使用された。戦後、国内に残存した車輌の一部は、保線作業車として使用されていた。

 

 

しばらく歩くと貨物鉄道博物館の建物があります。今回は前述のとおり休館日。中には入れません。

 

 

 

建物の横に屋外展示として蒸気機関車と貨物が連結しています。

 

 

B4形39号機

1898年日本鉄道が発注した英国製の蒸気機関車。明治・大正・昭和にかけて日本の鉄道で活躍した。

 

 

ト200形246号

1917年に愛知電気鉄道(名古屋鉄道の前身)が第一次大戦後に常滑線沿線の貨物需要が急増したため製作。

 

 

張り紙がある。ナニナニ?積み荷の品名は文字が薄く読み取れない。青森の碇ヶ関駅から稲沢駅と富田駅を経由して三岐線の丹生川駅まで行く貨車のようだ。

 

 

ワフ21000形21120号

1934年に製造された有蓋緩急車。

 

 

晩年は性能鉄道で推進運転などで活躍。

 

 

ワ1形5490号

1906年製造。製造時は北越鉄道(現在のJR信越本線の一部)で活躍、後の国有化により各地で使用され、戦後は近江鉄道に移籍しました。台枠から上は鋼製の柱に木製の板張りで、引戸も木製です。

 

 

なんと国鉄の前身「鉄道省」の文字が。貴重なものが見れました。

 

 

ワ11形11号

1929年に登場。新潟県を走っていた蒲原鉄道の10トン積有蓋車です。昭和に入ってから有蓋車の側面は鋼板張りが一般的になりましたが、本車は木張り。かつては中小ローカル私鉄の貨車も沿線の産物や生活物資を積み、国鉄線に乗入れ活躍。

 

 

それではさらに奥に行ってみましょう。

 

 

さらに奥にも貨車が展示されています。

 

 

テラ1形146号。

水と反応して高熱を発生し、発火の原因となる生石灰などを輸送するために1965年に製造された鉄製有蓋車です。石灰鉱山を控えた岐阜県大垣市の美濃赤坂駅に配置され、周辺で生産される石灰関連製品輸送に国鉄末期まで活躍。

 

 

ホサ1形1号

浅野セメント(太平洋セメントの前身)が川崎の工場へ石灰石を輸送するために1930年に製造した23トン積ホッパ車。1966(昭和41)年の廃車後に福井鉄道へ移籍したが、かつてデッキ部分にあった制動手室は撤去され、砕石散布用に改造されている。

 

 

シキ160形

130トン積吊掛式大物車として、1995年日本車両東京支店で富士電機製造株式会社向に製作されました。大型変圧器の輸送用で、落成時は鶴見線安善駅に常備されましたが、工場の移転に伴い1963年以降は京葉臨海鉄道京葉市原駅常備となり、全国各地への輸送に活躍した後、2002年末に廃車されました。

 

 

車体を二分割し、中間に変圧器を組み付けて輸送する吊掛式輸送に専用する貨車。鉄道貨物輸送の一分野である特大貨物輸送を語るうえで重要な車両。

 

 

ト1形15号

窯業に関連した輸送が盛んだった瀬戸電気鉄道(現在の名古屋鉄道瀬戸線)で使用された10トン積無蓋車。アオリ戸と妻板の高さが同じで、アオリ戸は2分割されている。晩年は名鉄揖斐・谷汲線にて保線のための砕石輸送に使用された。

 

 

現在修復中のようだ。

 

 

貨物鉄道博物館の紹介は以上です。それでは駅に戻りましょう。

 

 

 

壬生川駅から751系に乗り終点の西藤原駅を目指します。

 

 

車内はガラガラでしたね。ほぼ貸し切り。

 

 

途中伊勢治田駅に到着。駅構内に広い貨物のヤードが広がる。貨物列車の信号待ち等に使われるよう。

 

 

東藤原駅を過ぎると太平洋セメント藤原工場の敷地の真ん中を通る。そのため貨物線もしくは工場専用線を通っているような感覚になるので面白い。

 

 

工場内に入る引き込み線。

 

 

頭上をベルトコンベアがまたぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

貨車に石灰を乗せるための引き込み線が伸びているのがわかる。

 

 

 

 

 

 

西藤原に到着。実は簡易郵便局が併設されている。

 

 

ご覧のようにSLの形をしている駅舎で真岡鉄道の真岡駅に似ている。

 

 

 

 

 

 

雨が降ってきました。早いとこ付近を散策します。

 

 

ホーム横には桑工ゆめ鉄道がありいくつか車両が展示されています。それでは見てみましょう。

 

 

ED22形電気機関車2号機

 

 

1926年にアメリカから輸入された機関車。国鉄で活躍後三岐鉄道に貸し出され1984年に廃車された。

 

 

アメリカのボールドウィン・ロコモティブ・ワークスが1925年の6月に製造されたという紋章。

 

 

蒸気機関車E102号機 

昭和6年の開業から昭和29年まで三岐鉄道で活躍した車両。その後住友大阪セメント伊吹工場で活躍したのち平成13年に里帰り。

 

 

ディーゼル機関車DB25号機

かつては三岐運輸株式会社藤原営業所に展示されていた。詳細不明。

 

 

先ほど乗車した折り返しの列車に乗ります。

 

 

東藤原駅に到着。洋風な家のような駅舎。貨物係員が窓口業務をしている。貨物列車の入れ替え作業を行う作業員の宿泊スペースを備えている。

 

 

ホームに旅客列車と貨物列車が並ぶ。

 

 

 

 

東藤原駅にある踏切からは太平洋セメント藤原工場の工場群が見える。藤原岳で採集した石灰岩をセメントにしている。工場の煙がもくもくしている。

 

 

なんとこの踏切では貨物列車の入れ替えにより最長10分間開かずの踏切になる。その時刻が踏切前の看板に書かれているため鉄道ファンには新設設計。

 

 

貨物好きにはたまらない聖地でしょう。

 

 

駅構内の線路上に入れ替え作業員がいる。

 

 

駅前に展示車両がいるので紹介(なぜかこの車両だけは丹生川駅の貨物鉄道博物館ではなく東藤原駅に展示)

 

 

ホキ5700形25767号

1965(昭和40)年から1978(昭和48)年にかけて626輌が製造された40トン積セメント専用ホッパ車で、「ホキ」形式としては最多製造輌数を誇る。バラ積みのセメントをエアスライドという特殊な方式で、効率よく降ろすことができる。

 

 

 

 

 

この後は東藤原駅から徒歩で次の目的地へ向かいます。

 

 

今回はここまで。

次回もきっと見に来てくださいね。