バスケ女子 日本はハンガリーに敗戦 林主将「外から圧がきた」五輪切符はカナダに勝てば…負けても可能性
林咲希
◇バスケットボール女子パリ五輪世界最終予選 日本75ー81ハンガリー(2024年2月9日 ハンガリー・ショプロン) バスケットボール女子パリ五輪世界最終予選が9日(日本時間10日)に行われ、日本(世界ランキング9位)は第2戦でハンガリー(同19位)に75―81で敗れた。
勝てば五輪出場が決まった一戦で、痛恨の黒星を喫して1勝1敗。
五輪切符の行方は11日の最終戦カナダ(同5位)戦に持ち越された。
恩塚亨監督(44)は「アウェーでタフなゲームになったが、選手はよく頑張ってくれた。(相手に)研究されているものを越える準備をしてきたが、終始それを出し切れなかった。
オフェンスが停滞する時間帯があり、その時間帯にディフェンスも緩くなってしまった。
その時間帯に流れを持って行かれてしまったことが敗因」と振り返った。
試合開始から9連続得点で流れをつかんだが、第2クオーター(Q)は失速。
32―32の同点で前半を折り返した。
第3Qに初めてリードを許すと、アウェーの雰囲気にも押されて、5点差をつけられて第4Qに突入。開始から7連続得点で一時は逆転すると、終盤は一進一退の攻防となった。
残り1分59秒で73―73。
緊迫した状況が続いたが、最後はミスもあり突き放された。
リバウンド数は23―43。
オフェンスリバウンドは5―15と3倍差をつけられた。
平均身長は日本の1メートル74・4に対して、ハンガリーは1メートル83・3。
インサイドの戦いで完敗し、身長2メートル8の相手センターに最多17得点を許した。スピードを生かした攻撃も封じられ、速攻からの得点は2回だけ。3点シュートは28本中9本の成功で、試投数、成功率(32・14%)ともに伸びなかった。
赤穂は10得点、5リバウンド、2ブロックと攻守に奮闘も「出だしは良かったが、途中から相手の大きさにひるんでしまった」と厳しい表情。
林主将は「外のシュートが入らず、自分たちがやりたいバスケットができてない雰囲気になってしまった。
楽器を使った声援とか外から圧がかかってきた試合で、勝ち切れなかったのは悔しい」と唇をかんだ。
日本、スペイン、カナダ、ハンガリーの全チームが1勝1敗で並ぶ大混戦となった。
勝敗が並んだ場合は直接対決の結果で順位を決定。最終戦で日本はカナダに勝てば、五輪出場が決定する。
負けた場合はハンガリー―スペイン戦でハンガリーが勝てば五輪出場権を獲得、スペインが勝てば五輪出場権を逃す。
恩塚監督は「選手たちは勝利に値する力を持っているので、カナダ戦は勝利に導けるように努力したい。下を向かずに自分たちがやってきたことを信じて、仕切り直したい」と前を向いた。
私のコラム
高さにやられた。
代表にいないあの人がいれば!
3Pだけては勝てません。
やり方があるでしょう。
厳しいかも知れないが頑張ってもらいたい。