昨年の今頃だっけ、父の心臓手術。
朝10時から始まって、リスクは少ないと思っていた手術。
長いなーと思いつつ、病室で待っていた。
7時頃に「終わりました」とのICUの看護師の方が言いに来て下さり、ICUに行ってみたら、父麻酔で眠ってる。
まあ一安心かなと「じゃ、一度家もどります」と詰所に声かけ、母積んで車走らせ、5分ほどしたら私の携帯が鳴り
運転しながら着信みればS病院の表示。「なんだろう」と運転しつつも嫌な予感で出ると、執刀医が直にかけてこられ、「出血したので、またこれから手術します。輸血が必要です」と言われた。「私も母もA型なんで…とにかく病院戻ります」と。父はO型で輸血出来ない。まだすぐ戻れる場所だから戻るのは簡単だが、輸血は…。
母が叫ぶように、後部座席で来てくれてた義兄がO型だと叫んだ。急いで姉の携帯へ℡。もうちょっとでラーメン屋入るとこだった。入ってたら義兄ビール飲んでたな。すぐ病院戻ってくれ、輸血の為の採血してくれた。
後は、病室に私一人で残る事にして、皆帰った。一夜が長かった。ふと「残念ですが…」と言いにくるんじゃないかとばかり思った。
夜が明けて、執刀医がまるで何事もなかったかのように、笑顔で「すみましたよ」と言って下さった。
「良かった…」と、ほっとして家路についた。眠る間もなく、師長から「家のどなたかいらしてください」との事。
ICUシンドロームだった。別人の父が居た。とにかく師長は「ずっとついてて下さい」だから、母にはあまり無理も言えないから、分かりましたと、眠ることもできず、ただそばにいるだけだった。
四、五日位たっただろうか。なんか元の父に戻ったようなので、師長に「まだ付き添わないといけませんか?」と聞いたとこ、いつものYさんに戻ってるからいいですよとのことで、やっとゆっくり眠れた。
後は順調に回復した覚えがある。
なんか自分にこんな事、起きるなんてという事が多々あったここ数年。
解決できない問題はないが持論の私も、負けそうだったけど、多くの人に支えられ、やはり恵まれているんだと痛感して、ふと去年を振り返っている。