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「KAZUさん、私、フランスが大好きなのよ。
クリスマスのマルシェはとっても素敵だわ。
一緒に行けたら良いのに」
君はそんな風に言って少し寂しそうに笑った。
風邪をひいて熱があって、背中が痛いと嘆いている。
いつもより寂しそうなのはそのせいだろうか。
君の住んでいる国へ行くには
飛行機で12時間かかるらしい。
海外へ行ったことがないから、想像もつかない。
君が旅しているコートダジュールやパリ、イタリア、
ルクセンブルグ、ベルギー、オランダ、スペイン・・・
素敵なのだろうね。
一緒に出掛けた秋の日本での旅行を
君はとても楽しんだようだった。
「本当に楽しかったわ。とっても幸せよ。
今までで一番って思うくらい。
私、あなたが大好きだわ」
君は随分、変わった気がする。
変わったのか、元々、そんな人だったのを
知らなかっただけなのか。
少し驚いてしまう。
人が変わるというけれど、君はガラリと変わる瞬間がある。
「凱旋門で待ち合わせしましょう」と
いたずらっぽく笑って帰った君。
ドームの中のエッフェル塔を見ながら
氷点下の雪景色を眺めている君に想いを馳せた。
早く風邪が治ると良いね。


