無戸室浅間神社(船津胎内樹型)から歩いて30分ほど、もう一つの胎内樹型を目ざします。

江戸時代から知られていた船津が旧胎内で、こちらは新胎内と呼ばれる。
残念ながら4月末の胎内祭以外は非公開。
埼玉県志木市の富士講(丸藤講)の先達が発見、明治25年(1892)に開いた。

周辺には多数の樹型がむき出しになっていて、これなんか分かりやすいね。
木に溶岩が被さり、中が焼けて空洞になっている。
ここは現在は富士山北口御師団が管理、胎内祭には各地から富士講の信者が集まるという。

カラマツ林を進みます。
背の低い木はフジザクラ。
なんと2万本の大群落なんだって。
正式名はマメザクラで、樹高も大きくならず花も小型。
富士山周辺や富士山周辺や箱根などに自生し、亜高山でも生きられるように変化したと考えられている。

樹林を歩いていたら突然、大きな看板が。
大河ドラマ「義経」のオープニングが撮影されたんだって。
もちろんフジザクラの群生です。
いつの「義経」かと思ったら最近のなのね。
2005年滝沢秀明主演の作品。見てないです。
あたしゃ尾上菊之助の「源義経」(1966)かと思った。
うーん、オープニングだけ見たいな。

中ノ茶屋に着きました。
ここでお昼にします。
冬季休業中で営業は4月から。
吉田口登山道の始まりである北口本宮冨士浅間神社と馬返しの中間にあるので中ノ茶屋。

江戸後期の「富士山明細図」にも描かれてます。
道標があって、ここから富士山頂までは14・4㌔、所要時間は597分。
10時間もかかります。
そうだよね、まだ1合目にも行ってない。
中ノ茶屋は一度閉鎖されたが富士吉田市が買い取って2013年に再オープン。
4月21日からはフジザクラ祭りも行われます。
富士山駅から馬返しまでのバスもあります(シーズン運行)。