日本では凄まじい積雪の光景がニュースで流れていて、被災地石川も過酷な状況が続きとても心配です。


 こちらにも寒波が来て珍しく山沿いでは雪が降り台湾産の樹氷の映像が報道されました。日本ほどではないですが気温がグーッと下がって今季1番の寒さです。


 暖かい台中でもさすがに街行く人は冬服になっています。台湾の冬は短いので買うのはもったいないからこれ使って、と厚手のダウンコートを貸してくれました。最低でも7℃くらいですが、こちらでは暖房がないのでカフェでもバスでも寒いんですよねー。ほんのひと時の厳寒期はみな室内でもダウンやマフラーをして過ごしています。


 台湾人はとにかく親切で世話焼き。私たちが日本から来たばかりと見るやあちこちからお声をかけていただけます。

 買い物でもお買い得商品をわざわざ持ってきてくれたり、逆に買わない方が良いと教えてくれたり、行きつけの餃子屋ではマスターが中国語を教えてくれたり「これはママの手作りで美味しいから食べて」と注文していない別メニューが出て来ることもしばしば。その他たくさんのものを頂いてしまいとてもとても感謝しています。 

 

 そして挨拶の言葉が「ご飯食べた?」で、これはみんなから言われます。「まだ」と答えると急いで家から食べ物を持ってきそうな笑 

 台湾人は分かち合う共同生活といった感覚が根強く残っているといった感じがします。私が生まれ育ったのも東京下町なのですごく暖かい気持ちになります。

 

 さて皆さんの先生はいつも言う事がちがいますか?

 私は生徒さんによくそう言われます。物忘れが多い、と言うこともありますが笑。レッスンでは結果を出すためにあらゆる角度から間違いを指摘をしたり、気づかせるように促したり、キツくしたり楽しくしたり、また放っておく、というのもよく使います。

 要するに推してダメなら引いてみよう、それもダメなら放っておこうという作戦変更時に言う事が変わっていくものです。

 あとは先生自身も勉強していて感覚や考えが日々進化してくものなので、この場合も言う事が変わっていきます。実際20年前と現在ではレッスン内容はまるで変わっています。


 時代の流れもありますが、昔は、読んで字の如く、先生たるもの躾や生き方も含め根性論、精神論で叩き込もうとしたものですが笑 

 今はサービス業というビジネスとして成立させる事を優先に考えられるようになっているのでその場で不快な思いをさせないようにレッスンという時間を生徒さん(お客さん)に快適にすごしていただく、というのが現代の先生と呼ばれる人のイメージでしよわうか。

 それが良いかどうかは別として、以前は先生が上、生徒が下であったのが現在は逆転して生徒が上、先生が下、というイメージになってきている点も、昔と今と先生の言うことは変わってますね。自分の過去を振り返ってもだいぶ違います。


 大好きな三遊亭圓歌師匠がお弟子さんから「弟子にも人権がある」と訴えられているのは個人的にはちょっとショックでした。厳しい芸人の世界ではきっと厳しく躾をされていたんだと思いますが、指導者として長生きするには社会の変化に敏感に対応していく力が必要なのだと思いました。


 でも昔ながらの”上に立つ先生”がいなくなっていくとするとこの日本で果たして若者が力強く育つのか未来が不安にもなりますね。

 小さな島なのに経済発展中の台湾では教育の感覚が日本とは異なるのでそれもいずれレポートします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。