池や川沿いの道を通り、山道を歩くと、

いろいろな樹があり、あわせて鳥をよく

見かけるようになった。

 

(鳩)

収穫を終えた畑にもみ殻がいっぱいまかれ

ていた。鳩は背丈が埋まるぐらいに掘り起こ

したところで夢中に何かを食べている。

 

 

 

(桃と桜)

咲き終わった梅の花の樹。樹の幹は古く、ごつごつした

梅の樹にかわり、付近には花びらが、丸くなっている

桃の花が咲いている。

 

 

川沿いに大きな桜の樹が十本近く並び、

二三分咲きで、西端は五六分でよく咲いていた。

桜の花びらは、桃の花弁と違い、花の先端が

少しとがったところが見える。

 

 

(雀)

チュッ、チュッという雀の鳴き声をよく耳にし、

群れをなす雀が、青空に二羽が離れて

飛び交うのを見かける頃になった。

春のこれからが繁殖期のスズメ、鳥類。

 

 

<四十雀(シジュウガラ)>

水間寺の道を挟み山の上の公園。

椿の花のそばの高い大きな樹の下で雀くらいの

大きさの鳥が動いている。ドングリの実か葉っぱ

を食べているのか、頭は黒く、頬が白色で、名を

シジュウガラ(四十雀)という鳥。

シジュウガラの特徴はお腹に黒い筋がある。

 

 

よく似た鳥に日雀(ヒガラ)があるが、ヒガラは、

黒いところが口ばし・首までで、背中の首すじあたり

に色がなく、シジュウガラには黄緑色がある。

(「シジュウガラ」の由来)

シジュウガラは平安時代までは「シジュウカラメ」と

呼ばれ、「メ」は群れを表し、室町時代以後「シジュ

ウカラ」と略され、「カラ」は鳥類をさすという。

「シジュウ」は鳴き声に由来するが、その鳴きかた

も二十種類以上あり、ピーピ、チーチと甲高い声で

鳴くところがスズメに似ている。

 

 

ー街ある樹と鳥(鳩・雀、四十雀)ー

寛政2(1790)年刊行の『百千鳥狂歌合』がある。

版元は蔦屋重三郎で美人画で知られた喜多川

歌麿が狂歌にあわせ描いた絵の彩色絵入狂歌

本がある。その本にある狂歌。

<雀と鳩>

(雀)                   

あだめなき 君が心の むら雀

 ついにうき名の ぱつとたつらん    綾織主 

(鳩)

鳩の杖 つくまで色はかはらじな

 たがひに年のまめはくふとも      園胡蝶

<四十雀とこまどり>

(四十雀)

四十からと 君に見えてや いただきの 

   色にはちよと つらき御返事     宝野敦丸

(こまどり)

こまどりの 名のみこまなる 思ひかな

 恋の重荷を やるせなき身        麓近道

 

2021.3.13

「青天を衝け」ゆく大阪(尊王攘夷「大砲」)ー新大阪物語(975)

2021.3.18

町ある樹(ミモザ「秘密の恋」と女性)ー男と女の物語(111)

2021.3.19

艶女医ゴルフ(ミモザと「カワヒラ」)ーゴルフ(152)

2021.3.22

渋沢栄一と妻(「夜寒のあと」)ー男と女の物語(113)

2021.3.23

町のピンク色の花(梅・桜・桃)と鳥