4月1日、季節は春。
桜が開花し、新しい年号が発表された。
桜の咲き方がところにより違う。
 
じゃや桜が満開近いところもある。
 
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令和と万葉集
「令和」は、日本最古の歌集・「万葉集」
(巻5)から引用されている。
初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、
欄薫珮後之香
 
初春の令月にして、気淑く風和らぎ、
梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご
)の香りを薫す。とある。
 
元号(中国と日本)
中国を由来とした元号。
日本は大化(645年)から数えて
「令和」は248番目の元号になる。
これまで中国の古典(漢籍)により
典拠していた日本。
ところで中国は、1911年に、清朝
の宣統帝溥儀の時代を最後に元号を
廃止している。
日本のみが現在、元号を使っており、
政府は、日本国憲法のもとで、西暦
紀年法を用いるかは国民自身の選
択にゆだねている。
 
梅(仁徳天皇と王仁)
梅といえば、仁徳天皇。
大阪の難波宮で、仁徳天皇が即位す
るとき、朝鮮の王仁博士が梅花を添
えて渡した和歌で、これが世に知ら
れている。
難波津に咲くやこの花
 冬ごもり今は春べと咲くやこの花
仁徳天皇は、難波に都をつくり、農
業、開拓を興し、大和朝廷の最盛期
の天皇である。
 
百済より渡来した王仁は、日本に論
語・漢字を伝えている。
仁徳天皇は、『古事記』、『日本書
紀』にみえる16代天皇で、難波宮
は「難波津(なにわづ)」に突き出た
上町台地に造られた(創建866年)。
仁徳天皇の歌に
高き屋にのぼりて見れば 
けむり立つ民のかまどは
にぎはひにけり
とある。その後難波宮は、大阪城築城
の時に現在の地(高津宮)に移される。
 
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満開近い桜の木。
梅は、春の桜に先駆けて咲く花で、
平和でおだやかな「令年」の時代
であることを祈る。