大阪の富田林市の寺内町(じないまち)の杉山家屋敷、
現在は旧杉山家住宅を訪ねました。
富田林の『一に杉山』だった旧杉山家住宅
富田林役場から東に行くと西方寺、
前方の坂をのぼると、高台にある寺内町。
寺内町内でも、もっとも古い町家づくりの旧杉山家
まるで、幕が開いた舞台、これまでと違い、
綺麗な旧い街並みの寺内町の景色が目に入る。
戦国時代にできた宗教自治都市(「じないまち」)、興正寺別院(浄土真宗)
寺内町の景色
幕末の杉山家。
寺内町には、豊富な河内米と石川谷の良水に恵まれ、
元禄の頃より酒造業が発達し、
『富田林の酒屋の井戸は、底に黄金の水がわく』と
呼ばれるほど、寺内町は繁栄していました。
玄関に入ると広い土間、太い松の梁(はり)がある。
『一に杉山、二に佐渡屋、三に黒さぶ金が鳴る』と
唄われた杉山家は、富田林をつくった8人衆の一家で、
富田林の庄屋を勤めた旧家で、大阪府下有数の大地主として栄えました。
表通に面した畳敷の格子の間
杉山家は、造り酒屋として、財をなし、
町割りの一画をしめる広い屋敷地の中に
70人以上が働き、主屋、酒蔵、土蔵などが十数軒建てられていました。
広い屋敷地のなかに蔵、茶室がある旧杉山住宅
現在、杉山家屋敷は、富田林市が杉山家を購入(昭和25年・1983年)し、
旧杉山家住宅として国の重要文化財に指定され、一般公開されています。
旧杉山家住宅。
旧杉山家住宅は、月曜日が閉館で、
月曜が休日の場合は翌火曜が閉館になります。
はじめ、閉館の火曜にゆき、再度、寺内町の街並みを訪ねました。
1月23日