今日は法禅寺(大阪府熊取町)にて
お盆施餓鬼(せがき)会がある。
 
 
 
正宗山とを山号とし、寺号が法禅寺。
臨済宗妙心寺末で本尊は薬師如来像。
 寺は1754(宝暦4)年に現在地に移転。
中盛彬(なか・もりしげ)の「先代考処略」
に記される。  
法禅寺の大きな行事のひとつお盆施餓鬼会。
 
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お盆施餓鬼会の法禅寺(大阪府泉南郡熊取町大久保中5丁目1101)

 
竹藪の中に法善寺に通じる階段をのぼると北門
があり、北門近く付近には蓮の花がまだ、二、
三咲いており、本堂は北門に入るとすぐある。
 
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北門に通じる登り坂・階段の参道
            
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本堂の近くの法禅寺の北門
 
本堂にて午前9時盆施餓鬼会が始まる。
 
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法禅寺の本堂
 
熊取の臨済宗の住職5人、近隣の寺から泉光寺
(岸和田市)の住職ら4人、あわせ9人の僧が
本堂の南に坐してお経をあげる。
 
永代供養・年忌供養など1座から、座ごとの順
に名前が呼ばれ、名前を呼ばれると前に出て棚
のところにいく。棚にあるスイカ、米に水をか
けて拝む。
 
 
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先祖の仏さまに供えられたスイカ、洗米。
 
副住職より盆施餓鬼会の品をいただき、
法禅寺をあとする。
 
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お盆は、釈迦の弟子の目連(もくれん)が、
釈迦の教えで、多くの僧に施食(陰暦7月
15日)をして、母親を餓鬼から救ったと
いう救母説話に由来している。
 
お盆には、食べるものながない餓鬼のみなら
ず、すべてのものに食べ物や真心を手向ける
という「施(ほどこ)しの心」をもって過ご
ようにするという。
 
場の穢(けが)れを清めるお香、仏壇・墓な
どに線香をたてます
 
法禅寺とお経
 
 
 
 
 
 ー法禅寺の筆塚と里井浮丘ー
 
法禅寺には里井浮丘の筆塚がある。
 
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里井浮丘の筆塚
 
里井浮丘(1799-1866)は日根郡中庄(なか
しょう)湊(みなと)村(現泉佐野市)で廻船
問屋を営んでいた豪商である。
江戸時代末期におけるこの地方の文人で、18
66(慶応2)年68歳で没す。
 生前には法禅寺住職と親しく、「筆塚」は法禅
寺の桜の木の下につくってほしいと遺言してい
た。 「高田村興正寺六景」(現熊取町)の漢詩
を詠んでいる。
熊取町には12ヵ寺あり、内9ヵ寺が禅宗で、
そのうち臨済宗が5ヵ寺で、法禅寺はそのひと
つになる。
 
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7月6日(金)
  夕涼み会と横山音頭ー熊取を訪ねて(17)ー
  
                
 
熊取町(メモ)
 
人口  約45000人
世帯  約17000世帯
位置  大阪府南部
     関西空港の東隣
     南北約8㎞、東西約5㎞
交通  JR阪和線
     国道170号線(大阪外環状線)