昨日記したとおり

今回のケースにおいて


施設側は、

施設全体の今後を見据えたうえで、緊急時に看護師が迅速に対応できるよう

入居者の 「 安全の確保 」 を最重視する考え。

メリットとしては

吸引等の緊急性を要する処置も、それらを必要と考えられる入居者を一定のエリアに

集めることにより、看護師が効率的に処置及び観察が可能。

デメリットとしては

入居者個々の認知症状やメンタル面よりも

身体状況・医療依存度に重点を置いて住環境を「 区別 」 するため

入居者間のコミュニケーションや、ご本人・ご家族が希望する

住環境が阻害される。


入居者側は、

同フロアで人間関係もできつつあり、可能な限りストレスを受けない環境下で

慌ただしくなく穏やかな生活をしたい (させてあげたい) という

「 メンタル面の充実 」という考え。


メリットとデメリットは、前述の施設側と真逆である。


私見、

あくまでも、安全があってこその生活の充実。

しかし、入居者側は少なくとも「 安全の確保 」の重要性や

入居後の居室移動が有り得ることは理解されているが故に

マズかったのは、施設側の居室設定のタイミング。

アセスメント及び体験入居中にアナウンスできず

少なくとも、入居者側に落胆を与えてしまったことは残念だ。


身体状況の悪化が見受けられない状況、

それも実入居後たった2週間弱で

気に入った居室からの移動を打診されたら、

入居者側にとっては、それはたまらないだろう。



本日以降

双方で話し合いの場が設けられるが、

どちらの考えが 「 正しい 」 のかを決定づけるのではなく

メリットとデメリットを双方が認識し

そのうえで、現在だけでなく今後も含め、

ご本人にとって何が 「 大切 」 「 必要 」 なのかを

冷静に判断していただくようお願いした。


来月早々に施設側にて再検討に入るとの連絡を受けたのこと。

今後も助言をさせていただきつつ

円満な解決の報を待ちたい。





KAZU の 『なんでやねん!? 関東平野!!』