グッドナイト&グッドラック | kazundのブログ

kazundのブログ

ブログの説明を入力します。

我が家ではジョージ・クルーニー兄いの映画を見る機会が多い。
彼が今やハリウッド映画界の頼れる兄貴的存在だというのはみんなが認めるところだろう。
だが、その格好良さや見てくれだけではない、ぶれない信念の映画人としての魂がそうたらしめているのだと強く感じさせてくれたのがクルーニー自身が監督をした「グッドナイト&グッドラック」だった。


グッドナイト&グッドラック 通常版 [DVD]/ジョージ・クルーニー,デヴィッド・ストラザーン,ロバート・ダウニー・Jr.

¥3,990
Amazon.co.jp

1950年代アメリカでおこった共産主義者の排斥運動、いわゆる「赤狩り」を指揮するジョン・マッカーシー上院議員の非道な行為を非難し続けたCBSのエド・マローン(エドワード・ロスコー・マローン)を描いた映画で、等のマッカーシーとのメディアを通した対決がお話の中心として描かれている。
事実を描いた映画で画面も時代色を出す為にモノクロになっていて地味な印象を受けるがなかなか骨太い見応えのある映画だった。
クルーニー自身がいかにこの作品を撮りたかったが解る映画だ。

当時アメリカはソ連との冷戦体制まっさかりで国をあげての反共旋風はそうとうなものだったようだ。その先鋒でもあるマッカーシーを批判することは想像を絶する勇気のいることだったろう。
現に軍や政府の高官がエドを半ば脅しにくるシーンが映画の中でも描かれている。
反共産、反ソ連という考えは食うか食われるかという当時の米ソ関係を思えば国民に浸透していたであろう。だがマッカーシーの人権を無視したような全てのスパイと疑わしい人間は罰していくという考え、しいては国の政策(マッカーシー自身の多分にやり過ぎている政策)に反論する者をも全て共産主義者、スパイと見なしていく行為にこそ反民主主義的なものを感じ反発していたのがテレビのアンカーマンだったエド・マローンである。
テレビは単に娯楽ではなく伝えるべきことを伝えるべきメディアだというのがマローンのメディア人としての信念だったようだ。

このような人物を映画化するというのは今の時代でもけっこう勇気のいることではないのだろうか。
アメリカには現在でも熱狂的な愛国主義者達はけっこういるのだから。 
そのあたりがクルーニー兄貴の兄貴たる所以だと感じた映画でした。

ラストはアイゼンハワー大統領の演説でしめくくられる
「この国は朝起きて突然理由も聞かされずに連行される国ではない。」

クルーニーに惚れ直したい夜にどうぞ。

2005年 アメリカ映画 監督 ジョージ・クルーニー