5月 風薫る良い時期に、我が家の小型スピーカーの入れ替えをしました。今まで使用しして来た、TELEFNKENの8インチ励磁SPでしたが、いつも通っているオーディオショップに、お客さんの修理上がりのLOWTHER 社のアコースタが並んでいて、鳴らされていました。
我が家と同じ8インチのSPですが、聴いてみると高域がやけに澄んで場景描写が違うなと感じました。今、使っている励磁SPも中域がなかなか濃く、聴きごたえのある音でそれなりに満足しているのですが、こちらの方が上手だと感じさせられました。
LOWTHERは独特なダブルコーンにクラフト紙で出来ているような8インチには不釣り合いな強力磁気回路が特徴のSPです。薄いコーン紙はいかにも強力磁石で早いスピードで振動するように思われます。ダブルコーンの高域を担っている小さいコーンが抜けの良さが際立っているのを感じます。やや強い高域の指向性を拡散させるためか、イコライザーがセンターに付けられています、
古い型番にはもっと大きな形状のイコライザーもあるようです。
また、BOXシステムのアコースタの低域はバックロード箱ですが大型システムに負けない、豊かな量感を再現して聴かせてくれます。理由を考えるとバックロードに合わせて、一般のコーン紙は紙繊維をすいて、円錐状に成形していますが、このSPは平板の強靭な紙を切り合わせて製作されていて、製法が大きく違って性質も違います。前後の大きな振動に対して強度あるので、たわまず、正確に動作するためか低域がブーミーにならず、低音の音程がしっかり再現できるのではないかと個人的な推測をしています。イギリスのSPには金属製、樹脂製、アミラド繊維のコーン紙が古い時代から使われて来ていますが、これらの流れの先駆けになったのがこのSPかもしれません。
軽いコーン紙のエッジは動きに制動がかからない、薄くて丈夫で柔軟なものが必須です。初期はスポンジだったようで耐久性なかったようで、その後ウレタン製の物になったようです。このSPを使うときはエッジの材質をチェックしないとウレタン以外では本来のLOWTHERの音は期待できないようです。エッジ交換時はウレタン製ダンパー(古いものはベークあるようです)も一緒に交換になるため、ボイスコイルを収める際、ギャップは狭く、加えてボイスコイル内外2重になっているようで、ギャップとのクリアランス調整が非常に難しく、熟練した作業が求められるようです。交換依頼は技術のある工房を探す必要があるようです。私は今回、購入前に交換したユニットなので死ぬまで大丈夫。
TELEFNKENは惜しい気もしましたが資金捻出の為、退役いただき、売りに出しました。
丁度、店のアコースタの傍にエッジとダンパーを交換したばかりのPM6ユニットが展示されいました。角型フレームではありませんが、フレームに塗装がしていない、少しばかり古いPM6です。迷った結果、購入を決めました。
店主の話、NETのYouTubeなどでは、入れる箱(エンクロージャー)が命と言われ、バックロードが唯一との声が多数の占めているようです。ユニットも安くはないし、アコースタの箱入りでは手が出ないほど高額です。小型のL・I・Bという箱もあるようですがいまいち低音再現が心配、さらに品物が無い状況です、私が悩んで、出したBOXの結論は今まで励磁SPの箱を使うことでした。使っていたのは古いサンスイ社のパーチ材のSPBOXで、8インチ口径穴開けた、バッフル板を交換したものです。バックロードではないので、低音はあまり期待はできませんが仕方ありません。
今までは、後面開放で使っていたので、新たに後面バッフル板をホームセンターの知人の店員さんにお願いして作りました。10mm厚のシナベニヤです、それに小さな穴の開いたべニア材を開口部に取り付けています。これは単純にL・I・B箱の考えを頂戴しました。
後面バッフル版にはガーゼ布にくるんだ吸音材をピンで止めています。配線ターミナルからSPターミナル間は細めのエナメル線に綿糸で巻かれた古い線材を使用しています。数ワットの出力を伝送するので樹脂被服ではない古い細単線を使いたかったからです。
外観は今まで使って来たTELEFNKENのラジオ用SPと全く変わりませんが、サランから少し透けて見え、PM6と分かります。
出てくる音は店で聴いた音と同じように、高域が抜けて聞こえ、音場感が聞き取れます。やはり、いままでにない「ひとランク上」のようです。低音は思っていたほど悪くなく、ボン付かず、制動の効いた音が出てきました。暫くはこれで聴けると満足しています。この先、オリジナルのアコースタ箱が安価で出てくれば入手も考えたいと思います。
現在のパワーアンプはPX4+ファインメットトランスのシングルアンプですが、KT66-3結を視野に入れて新アンプを考えています。







