骨髄提供回想録 7 登録取消を考えた瞬間 | 人生 直球勝負!

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自分の気持ちに正直でいたい。
愚痴は言わない。妬まない。短所より長所に目を向けたい。
やりたいことを「がむしゃらに」やって行きたい。

たまに揺らぐときもあるけど…。

そんな気持ちを忘れないよう、綴っていきたいと思います。

初めてのコーディネートは第2候補のまま終了しました。

当時は右も左も分からない状況。

コーディネート開始=提供というイメージがありましたが、現実はそんな簡単ではありませんでした。


そして半年後、立て続けにコーディネートがあり、その3回目に予想もしなかったことが起きました。


まさか、自分がドナー登録をやめようと考えるなんて・・・。


季節は春。20歳頃から花粉症に悩まされ続けている僕は、医者にかかり、薬を服用していました。

薬は2種類。「アレグラ」と「ステロイド系のもの」でした。

この「ステロイド系のもの」が問題視され、『ドナーになれません。1年間登録も保留となります。』と言われました。


規則なら仕方ない。でも、そんな話は聞いてなかったし、納得いかない。

そう思った僕は、骨髄バンクの事務局へメールを送りました。

『花粉症なんて、毎年同じ時期に発症するのに、その薬が原因で1年間登録保留されるのなら、永遠に提供出来ないじゃないか。なぜそんな重要なことを事前に教えてくれないのか?』

事務局の答えはこうでした。

『何千何万とある薬の全てを把握するなんてできるはずもありません。ドナーさんの身体が第一ですから、薬を服用していただいて結構です。』


この返事を読んだ時、怒りが頂点に達しました。

花粉症なんて多少の我慢はできる。まして「アレグラ」が問題ないなら、それだけで充分。
そんなことより、命懸けの治療に挑む患者さんの力になりたいというドナーの気持ちを、バンクの事務局は全然わかってない。
全然患者さんの立場に立って活動してないじゃないか!

こう思った瞬間、初めて、そして唯一、ドナー登録をやめようと思いました。

腹が立って腹が立って仕方なかった。

患者さんのために!と思い続けていた自分が、ピエロのように思えた。

情けなかった・・・。


たった1回の、骨髄バンクに否定的な気持ちを持った瞬間でした。


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