悲しみはいつきえる3
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ゆめ3
悲しみはいつきえる
ゆめ 2
死んでいた侑子
追憶
お葬式も済んだある日の事、養護学校の侑子の担任とその生徒さん達が、おうちに来てくれました。
仏壇に手を合わせそれから、お墓にも行ってくれました。
お墓は家から歩いて15分と掛からない所の松林の中にあります。
侑子お友達が大勢来てくれましたよ。
嬉しいね、侑子。
2-1葬式棺
ゆめ
そのころ見た侑子の夢は侑子が死を教えてくれた。
四十九日を過ぎた頃の事だった。
平凡で幸せな日々を送っていた、ある晩の事いつものように平和な眠りについていた。
フット目が覚めた、隣で寝ているはずの侑子がいないのに気が付いた。
こんな真夜中に何処へ行ったんだろう、とにかく探しに行くことにした。
外は、真っ暗で物音一つ聞こえないしかも雨がかなりふっていた。
本当は、雨が降っていたら傘を差して行くのであろうが夢の自分は傘を差していなかった。
まして上着も着ていなかった、ランニングシャツとパンツ姿で寝ていたそのままの姿だった、かなりあわてて出たのだろうか。
2-2雨の中歩く
雨の中をずぶ濡れになりながら何時間も何時間も侑子を捜し求めてあっちこっちさ迷い歩いた。
まだ、侑子が見つからない焦りだしいらいらしている、目には涙を浮かべているその涙が降りしきる雨でビショビショに濡れた身体。
頭から額を伝って流れてくる、雨が目に入りその雨が涙と一緒に頬を伝うて、鼻水と一緒に口に入る。
ビショビショに濡れたランニングシャツとパンツその、濡れたパンツが身体にピジとクッ付き身体の線を出していてあそこが黒く見える。
このような自分を夢ではっきりと見ているのを覚えている。
どのくらい捜したであろうか、何時の間にか川上の家の後ろに来ていた。
川上の家と言うのは、新婚当時住んでいた西隣が母屋で父母が生活していたその建て屋の南が7メートルぐらいあって庭になっていたが、その母屋の前が川上だった。
侑子を探しに出た家も新婚当時すんでいた家だったのです。
2-3 死んでいた
ずぶ濡れになっている私は、川上の後ろに来て川上の家に雨戸が一枚横に犬走りから家に斜めにもたせかけてあった。
その犬走りの三角の隙間で雨を避ける様にして白と黒の石が浮き出た模様の犬走りをベッド代わりにして白いベレー帽をかぶりまん丸い病気の時そのまんまの顔をした侑子がスヌーピーのパジャマを着て手は胸の上で合唱をして寝ている、いや(冷たく)死んでいる侑子を見つけたのです。
私は、合唱している侑子のふっくらとした手を両手でしっかりと握り締め泣きそうになっていた自分がゥワーと一機に火が付いた様に大声で泣きじゃくった。
気が付いたのは、隣で寝ている妻に又も揺り起こされたからです。
うなされているのに気がついた妻が起こしてくれた、二人は体を起こして布団の上に座るようにしている。
2-4悲しい
何の夢を見たがと聞くから、侑子の死んだ夢を見た侑子がいなくなって捜したら死んじょった。
と、その夢の話をしたら妻は泣き出した僕も夢ではなく今一度、現実に涙が流れせくり泣きをしだした。
私の心の中で生きていた侑子が今ここで死んでしまった。
そうなんだ、四十九日の法要とは、こん意味があったのだ、現実に帰り何時までも泣いてばかりいないで前を見て確りと生きて行きなさいと言う事なんだね。
仏教では49日は、魂が天国に行くと言うので家の仏壇の祭壇の飾り物とかをかたずけ納骨する日です。
「見夢1989年3月吉日」
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