もり私とReika(愛犬)の散歩は、日の出とともに始まる。

 散歩道の森に入るとその森が醸し出す匂いをまず最初に感じ取ることができる。

 どこから匂ってくるというのではなく森全体が、育んでつくりだしている匂いである。

 であるから森ごとに匂いの違いがあり、また季節によっても違いがある。

 この匂いに誘われるように如実に気分が爽快になってくるのを敏感に感じる。

 老齢期に入り五感の作用も衰えたにもかかわらず最近富にこの匂いに敏感になってきている。

 劣れえを感じ逆に匂いに敏感になったともいえないまでもない。

 この気分に誘われて明日も森に足が向くのである。