プロローグ | 幻想の自業人

プロローグ

この物語は過去が今なのか現在が今なのか?現実と非現実の交錯を説く幻想的、架空物語!
そして、この物語を読んでいる貴方に気付いて欲しい。夢は現実の始まりと!

タイトル・夢の中の夢・!
今から30年前になる!
勿論私は、まだ小学生
所々、レコード盤に傷があるように飛ぶ記憶、それでも忘れられない記憶、風化する事のない記憶が胸を締め付ける。
幼い時に何故夢が必要なのか?何故希望が必要なのか?
今なら解る、今なら語れる、だから貴方に・!

過去と現実の1
今私は、幼い時に思い描いた夢を捉まえた。
決して楽な道程ではなかったと言える。
一人で流した涙、一人だけが辛く苦しい事ばかりと世を呪い親を憎んだ夜を数えられない。
幼かった私は、事ある事に誰かが悪い等と自らの愚かさを受けとめる事を知らなかった。
当然何の為に勉強をするのかさえ有りふれた将来の為としか答えられなかった。口では将来の為と言い実際はあてもなく目指すものなく惰気してしまう毎日。
一人で立てない俺は何の為に勉強をしなければならないか知らなかった。そんな事では夢を観れない、イメージしても思い浮かばない。当然の結果だったと思う。
周囲の同級生が夢を描けていたのかは解らない。互いに夢を語った事がないから。振り返り、なんて淋しい哀れな者だったのかと赤面してしまう。
そんな俺には、やはり希望もなかった。自分に誇れるものもなかった!
当時の俺には、でも今の俺なら言える!ただ親の影で生かされていたと『情けない』ただのクズ野郎な俺。