入院189日目 day 39


WBC 10100

Hb 9.2

PLT 24000



血球はあり、血小板の減りもゆるやか。輸血なしで見ていく。


凝固系は横ばい。今日FFP輸血はしない。


腎機能もほぼ横ばいで保てている。


カリウムは輸液で補充する。


抗生剤メロペンは一旦中止にして、予防としてタイペラシリンにする。

今日から水分摂取の一回量が5mlから10mlに増えた。


飲みものを飲まそうとした時、皮膚科が処置に来たから、

『処置が終わってから飲もう』

と言うと、嫌だと拒否するので、処置を始める前にササッと飲ませてから処置開始。


泣きながら

『やめて!触らないで!』

と繰り返し叫んでいた。

処置が終わり、体重測定をK先生に手伝ってもらい、


ベッドに敷いているバスタオル交換も終えた頃には疲れきっていたhide。


ここ数週間、自分で寝返りも出来なくなって、体を触られるのも痛がる。


看護師Yさんと体の向きをかえようと話していたら、


突然hideが自分でヒョイっと向きをかえた。


Yさんと驚きながら、

『すご~い!hideちゃん自分で向きかえられたじゃん!』

って言うと、ビックリして泣き出しちゃった。

嫌な事(処置)をされた後、YさんやM先生を叩いていた…


今日はやたらメソメソしたり、キレたり、感情の起伏が激しい。


鼻カヌラを突然嫌がって、数十分拒否していたけど(外すとSpO2:84まで低下)、


しばらく嫌々言った後はわりとスンナリつけてくれた。


カヌラが嫌とかではなく、嫌だと反発する対象は何でも良かったのかもしれない。


きっとストレスがMAXだったんだろうな…


これで少しでも発散出来てたらいいな。



愛息子フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病闘病記-20070806





























『ヤクルトが飲みたい』


『はやくー!』


体温36.5℃ HR100-110台 BP112/68


体重17.9kg 腹囲:臍上66.0cm 最大67.3cm


眼球結膜:重度黄染、眼瞼結膜:貧血あり


胸部:右背部のair入り悪い(臥位)、


心音:心膜摩擦音あり、その他の心雑音なし


タクロリムスの血中濃度は保たれている。


本日Phキメラのコピー数が0であることが判明し、


ドナーの血球が増加していることが確認できた。


VODに関しては、フラグミン投与中であり、保存的に見ているが、


T-Bilの値や腹囲、体重などはほぼ横ばい。


肝機能障害:Bilの値は増加し53台となった。


AST、ALTなどの肝逸脱酵素は減少してきた。


ChEがが低下し、INRが改善してこないのは


肝予備能の低下などが考慮される。いずれは肝移植も考慮か?


腎機能障害:Ccr38.3、FeNa2.70、RF index3.94と、


腎性の腎機能障害を認める。


ラシックス30mg4回投与にて尿量は比較的保たれるようになった。


電解質異常:Naは若干増加、低カリウム血症は横ばい。


呼吸障害:現在酸素3L投与しているが、SpO2は92%程度で保たれている。


腹部エコー:腹水著明。肝動脈flow↑


門脈血流ははっきりとした逆流パターンはみられなかったが


flowもはっきりせず。


胆嚢壁の3層構造はみとめるが、内腔がしっかりみえており


改善傾向と考える。




酸素4LカヌラにてSpO2:92-95%ベース。


カヌラ外れると80台中盤まで低下あり。


日中入眠していること多い。


処置や内服の際には激しく啼泣する。


朝分のバクタは内服できずskipとなる。


OUT235ml/6-12時 バランス+14


ラシックス30mgiv施行。反応は良好で


16時までで180mlほど流出あり。


午後より飲水1回量5mlまで→10mlまで増量となる。


本人より希望あり、ヤクルト等を摂取し、腹痛や嘔吐なし。


右側腹部および仙骨部褥創よりパット内に黄色の滲出液多量にあり。


午後皮膚科医師にて処置行われる。


生食洗浄し、アズノール+トレックス保護となる。


左側腹部はクラックスガーゼ+パットで保護。


後頚部の褥創は乾燥しており、染み出しなし。


日中適宜体交促す。介助にて左側臥位保持も可。


午後は一度自力で体位交換出来る事もあり。



夜間はよく入眠できていた様子。


夕分内服のバクタは準夜帯は機嫌悪く、母も促してくれたが内服できず。


その後は入眠されたが、0時前頃に飲水希望あり、


内服を促すとスムーズにできている。


右側腹部、左側腹部からの黄色の滲出液続いている。


適宜パット交換している。


頚部、後頭部の創部もパット当てている。


擦れるのか出血痕あり。続くことはなく止血している。


準夜帯、深夜帯は体位交換は大きく嫌がることなく行えたが、


朝は機嫌悪く泣いている。


酸素4LカヌラにてSpO2:91-93%ベースで経過。


カヌラ外れると86%程まで低下あり。


HR110台前後、BP100-110/60台


飲水は指示内で適宜施行されている。飲水後、おいしいと言えていることあり。


IN-OUTバランス272ml+15g/12-18時 バランス+4


18:10ラシックス30mgiv 300ml/18-0時 バランス-41


0時ラシックス30mgiv 1075ml+45g(便2回)/0-0時 バランス-22


346ml+15g/0-6時 バランス-102


6:10ラシックス30mgiv


便は海苔様の軽度粘液性。尿にはコアグラの混入みられる。