せっかく彼の誕生日、二人でゆっくりと飲んで帰ろうと思っていたのに
明子55歳の登場で、一気にテンションが下がる・・・
会話も丸聞こえだし、下手なことは言えないし、
さっさと帰りたかった。
彼が色々とフードをオーダーしてしまったので、
食べ終わるのを待って早く場所を移動したかった。
すると彼が、「ほれ、食べな。」と
私の口にあーんさせてきた。
ヒィィーーーーー。明子と目が合う。
私「見られてるんですけどッ」
彼「いいから、食べなって。」
しぶしぶ口を開けて食べさせてもらった。
私は明子55歳(←映画アイコ16歳みたい)にガン見されて、見守られながら
ほとんど味わう余裕もなく、飲み込んだ(涙)
私「っていうかやばいって。すごい見られてるって。」 というと
彼「あーいいよ、別に。 もともとそういう色恋の客じゃないんだし。」
でも、きっと自分が今までは唯一の指名客だったというプライドがあるかもしれないし、
私の存在は疎ましく思ってるにきまってる。
とにかく、食べた気もせず、酔えもせず、
何が喉を通ったかよくわからないまま店を出た。
一緒に帰ったら、また後をつかれるかもしれないし
私の部屋がばれるかもしれない。
とりあえず、別々にタクシーに乗り、
彼には時間差で帰ってきてもらい、
私もちょっと遠回りして帰宅した。
彼の携帯にかけてみると、つながらない。
きっと明子ちゃんが電話してきてるんだろう。
予感は的中。
帰宅した彼は
「店出たとたんに電話かかってきたよ。」
明子「いいわねえ、彼女とデート?私は店以外でどこにも
連れていってもらったこがないわあ。いつも指名してあげてるのにねえ。」 と
ネチネチいやみを言われたらしい。
ちなみに、明子55歳には子供もいて、そのお子さんが彼とほぼ同い年。
もちろん旦那さんもいる人だ。
それでもやきもち焼くんだなあ、と驚いた。
というよりも、自分が1番にちやほやされていないと
気がすまない人らしい。
お店でも、他のお客さんとダンスを踊るとすぐ機嫌悪くなって
帰ってったりしていたらしいし。
お店に電話してきて、すぐに出ないと
機嫌悪くなるらしいし、
明子ちゃんの席にずっとついていないと機嫌が悪くなり、
私が仕事中彼に電話して、彼が席をたっただけで
怒って帰る(どーせ彼女からの電話でしょ!と)。
なので、私は大事な用があっても、彼に電話もできなくなり、
仕事早退したから、迎えにこなくていいって伝えておいてくだたい・・・と
フロントのマネージャーに伝言を残したり。
かなりめんどくせーーーモード全開。
でも接客業ゆえに、こればかりは仕方がない。
でも、仕方ない、じゃすまない状況に。
私の精神状態がそこまで追い詰められてしまうことが
起きてしまいました。