「写真」を撮っていると、時間を忘れることができる。
列車の中でも、街中でも、ふとした一瞬を切り取ってみたくなる。
「イマ、ココ」がきっちりと合った瞬間に撮れる、その「一瞬」が愛おしくて仕方がないのだ。
そして、その「一瞬」が撮れた時の感覚がたまらない。
表現すること自体は、好きだ。
例えば、モノを書くこと自体は、随分長いことやってきたから、慣れた方法ではある。
変幻自在に言葉を操ることもできるけれども、何かまどろっこしい感じがすることが結構ある。
降りてきた感じを、どう表わしたらいいのか…
そんなことを思っているうちに、消えて行ってしまうことがままある。
どうしても、「イマ、ココ」を解釈して表現する分、タイムラグが発生してしまうのだ。
写真だと、「イマ、ココ」との感覚が近い。
だから、「一瞬」のために神経が研ぎ澄まされていく感じがする。
その感じも好きなのかな…と。