今日で3月が終わる
明日から令和6年度
明日から4月
明日は母が術後初の検査をする
母は数日前から入院している
手術をして体を元の健康に
ということで入院と手術をしたのだが
母は思い込みが激しい
思う通りにならなけれぱ体の機能を低下させることができる特殊能力を持っている
母はすごい
泣けば何でも通ると思っている
泣き喚けば役所も通過できると思っている
そんな母の明日の検査次第で退院日が決まるっぽい
本当なら今日か明日には退院してるはずだ
なぜしないのか
思い込みだ
手術は成功
数値も正常 異常無し
酸素も充分取り入れられている
血圧も正常
肌の色も良し
どこをとっても正常
なぜ退院しない
思い込みだ
体が悪いから入院と手術をしなければならない私は
重篤な患者で
誰よりも死に近しい存在だ
そんな私が他人と同じように短期間で術後即退院できるはずが無い
なぜなら私は私こそがこの世で最も可愛そうな人間であるから
という謎理論を持っているから退院しない
その為体は治らない
という理屈だ
実際このまま退院して貰っても困る
即日病院へトンボ返りだ
実例がある
8年前入院手術後
日をおかずに退院したその日に別の病気を作って
夜緊急入院した
見事にトンボ返りした
先生には涙ながらに
今すぐにでも入院しなければ死んでしまうと訴えた
夜緊急で病院へ連れて行ったのは私だ
同じどころか
もっと大変なことをやらかす
息ができないと倒れる技をおそらく習得するだろう
死ぬ寸前の状態を体に作り上げ
救急車で運ばれる私
を想定して倒れるのだろう
と思うと
迷惑だからあと一週間は入院して欲しいと思う
あと一週間入院したら多分気がおさまると思う
実際、症例の無い重篤な患者が皆と同じように即日退院できるはずも無く
おそらくあと一週間は入院するだろう
という思い込みから抜け出さない
病院側には申し訳ないが
病院側にもこちらにもお互いが後から困らないよう
思う存分入院して貰いたい
10年前アバラを折った時には入院させて貰えず
ごねて診察室から出ず
病院の玄関先で車に乗り込む時に
痛い 殺される 助けて
と大声で喚いた人だ
次の日車椅子に乗ってかかりつけの病院に入院させて貰いに行った時
信用する大先生から
「アバラは何もできないから入院できない
車椅子に乗るほど痛いかね?」
と聞かれて入院を諦めた母は
元気に笑顔で颯爽と歩き病院から出てきた
かかりつけの病院の大先生だけが母の思い込みをわかってるらしい
が、その先生ももう認知が酷い
母はもう誰も手がつけられない
ところがそんな私にも救世主がいる
父だ
8年前は父はまだ働いていたので私1人で世話をしていた
今は父はもう家にいる
父がすべてやってくれている
父は強い
母が何を言ってもへっちゃらだ
痛いと言っても そりゃ仕方がない
息ができないと言っても スルー
イチゴが食べたいメロンが食べたいと言っても この際だと思ってと普通の対応
全く不平不満も愚痴も無ければ辛いも何も無い
笑ってスルーする
強い
私ももういいおばさんなんだから
いい加減母のモノではなく私の人生を送りたい
私は強い味方『父』をゲットした
父には感謝してもしきれない