今日は夕方頃、息抜きで近所のファミレスに行きました。
すると、女性店長が、「あっ、チャートのお兄さん、お久しぶりです!」と笑顔で寄ってきました。
「お久しぶり?」・・・考えてみると、今年になって初めてでした。
この店には、一昨年の秋頃からほとんど毎日通っていました。
FXトレードのテクニカルが分からなくなり、トレードして損失を出してはこの店に負けトレードのチャートと成績表をプリントアウトした資料、そしてノートパソコンを持ち込んで、短くて2時間、長い時は5時間ほどドリンクバーだけで眉間にしわを寄せて、チャートと睨めっこしていました。
お店にとっては僅か300円で5時間も居られたら嫌ですよね。
しかし、その当時はドリンクバーとタバコ代が精一杯の毎日でした。
その当時から女性店長は同じ人でした。
利益にならない客でしたが、嫌な顔ひとつせず、私から声をかけるのを待っていたようです。
ある時、「いつもドリンクバーだけで申し訳ないです・・・」と話しかけると、その女性店長は爽やかな素晴らしい笑顔で、「いま何かを追い求めているんでしょう。気分転換になるならいつでも来店してくださいね。ドリンクバーなら20杯飲まれても店は赤字にならないから。」と優しく答えてくれました。
本当に嬉しかったです。
その当時は、FXトレードで勝てる方法が全く分からなくなっていましたので、負けトレードが続くと事務所に居たくなくなって、ついついこの店に逃げ込んでいました。
女性店長は「いつもグラフばかり見ているのね。グラフお兄さんだね。」と言われましたが、グラフではなくチャートであることを教えると、「では、チャートお兄さんと呼ばせてもらいますね。」と笑っていました。
40過ぎてお兄さんと呼んでくれたことに、励ましてくれている、つまり、弱っているオーラが出ている・・・と思いました。
それから来る日も来る日もこのファミレスでトレード結果を検証しましたが、昨年の夏頃からはドリンクバー以外のメニューも注文できるようになりました。
気付いてみると、超短期スキャル用のチャートシステムは完成し、ロングタイムver.のシステムも完成し、FX新規事業もスタートさせ、知らないうちにこの店に来なくなっていました。
今日、この店を出るときに女性店長が、「成功したんでしょう。分かるよ。でも、時々顔見せてね。」といってくれた時には、昔の苦労が一気に思い出されて目頭が熱くなりました。
この店に感謝することを何故忘れていたのでしょうか。
おそらく、それくらい思い出したくない苦しい時間をここで過ごしていたのだと思います。
明日からは用事がなくても、この店で時々食事をしようと思いました。
チャートやパソコンを持ち込まずに。