大阪難波は広い!
近鉄難波駅、JR難波駅、南海難波駅と3つの陣地を束ねて通称 : 大阪ミナミの土地を牛耳っている。
正に難波の三柱!三本の矢である。
そんな柱たる土地、難波の名を掲げて繁華街に熱い湯を湛えている場所が、「なんば温泉」だ。
南海難波駅寄り、なんばパークスの西側に位置している。
食事処が多数並ぶ通りの1つ隣に行くと、白い四角い建物に「ゆ」の字を発見!
なんば温泉、水風呂、サウナ、ラドンスチーム、電気風呂と書かれた看板が、建物に対して横一直線に掲げられていた。
何だか出店屋台の並びみたいだ♪
ここに到着したのが14時前。
後数分で開店する!
私の前に男性のお客さんが1人並んでいた。
地元の常連さんの雰囲気が満点である。
開店したらこのお客さんと同時に一番風呂か♪
一番風呂、ワクワクする響きだ♪
そして時間になり、シャッターが自動で開き始めた。
半分程開いた地点で前のお客さんはシャッターを潜っていく!
まあまあ焦らない。風呂は逃げはせんよ。
頭上くらいにまでシャッターが開いたところで入店。
カウンター式の番台で入浴料490円を払う。
そういえば東京の公衆浴場は500円になったとニュースで聞いた。
時代が時代とはいえ、風呂に入るのも値が張るようになったな…と思う。
と思いながらも、サウナ200円とあったので、すかさず200円を追加する!
その場でサウナ用の茶色いバスタオルを受け取って、脱衣所へ入る。
先程の先に入った常連さんと、ん?もう1人お客さんが脱衣していた‼︎どっから湧いてきたんだ!?
と驚きながらも脱衣する。
ビル内銭湯らしく、天井は一階分程の高さ。
先に脱衣したお客さん2人は腕とかに見事な刺青をされている!
銭湯では刺青お断りの店はよくあるが、流石難波の街風呂!「そんなんで人の何が分かるん?気にせんと入りや♪」とでも言ってくれてるような雰囲気だ♪
湯殿は奥の方に長く、天井が高い。
奥に階段があり、サウナと休憩室がある。
手前が洗い場。
湯船はその奥の右の壁側にある。
おや…。湯船は確かに壁側にあるが、洗い場はある程度手前側にある…。
関東の銭湯の構造と、関西の銭湯の構造が混ざったような造りをしている…。
「そんなん細かい事ええから早よ入りw」
湯の神様からそう言われた気がして掛け湯に入る!
そして1番近い深湯に入る!
しっかり熱い湯だ!
筋肉の繊維が熱で柔らかくなっていく感覚を感じる!
「あれ?無茶苦茶筋肉が緩んでいくぞ…。そんなに固まっていたのか??今週そんなに身体酷使してたか??」
と感じた…。
風呂は命の洗濯。
正にその通りだった。
深湯の奥には寝風呂や椅子風呂でジェットがボコボコと噴射していた。
このメインの湯船から左に逸れて一段程下がった場所にスチームサウナと水風呂があった。
今回は2階のドライサウナを使うのでスチームサウナはパスした。
2階に上がる。
休憩処はこじんまりした部屋で椅子が二脚。入ってみるとTVが設置してあるが、音声がない。
その隣がドライサウナ。休憩処とは窓ガラスで仕切られていて、サウナ内の様子が見える。
その横に水風呂。
1階と2階それぞれに水風呂がある!
店の主人、サウナ好きだな…。
カウンターで貰った茶色いバスタオルを腰に巻いてサウナに入る。
すると隣の休憩処のTVの音声がこっちに流れていた‼︎
「こっちかーい!」とツッコみたくなったw
窓ガラス越しに休憩処のTVを楽しむ。
そうか、サウナはどれだけ長く入っていられるか…。言わば時間との戦いだ。
TVという動いて音が聞ける端末に集中していた方が、体感的に時間が長く感じづらいのかもしれない。
逆に休憩処は身体を静かに休める場所だから、外部から流れてくるメディアの音は遮断した方がいいのかもしれない…。
このサウナ、よくできている!
刺青が立派なお客さん達と一緒に立て篭もる!
部屋自体は町の銭湯のサウナ、という感じのこじんまりとした広さなので、お客さんが4人くらいになったら一旦出る。
密は避けねば。
水風呂に入って、休憩。
これを繰り返すのが、“良”である♪
大阪ミナミの繁華街を練り歩いた後、街風呂で整う。
良い計画だ♪
万々歳だ!
グリコの看板も両手を上げて万歳してくれている♪(元からか…)
本日も良(え)え湯をいただきました♪
脱衣所を出て玄関で靴を履く。
入ってきた時は気づかなかったが、銭湯特有の、横に真っ直ぐ突っ込むタイプの傘入れがあった。
「カサ」という文字がいっぱい並んでいる…。
こんなに沢山の「カサ」の字を見たの初めてだw
銭湯から出ると、外の風が心地よく当たる。
しばらくすると夏の暑さをまた感じるようになるだろうから、その前にどっかの店で一杯呑(や)ってしまおう、それが良い!
なんば温泉の通りの東隣り…。つまり阪神高速1号環状線の西隣りのストリートは中華店が多めだ。
その中から「肉汁餃子」という看板を発見!
餃子に合うレモンサワーも完備しているようだ。
よし、餃子だ🥟
久しぶりに餃子酒といこうじゃないか。
店内の2階へ案内されて、メニュー表を見ると、肉汁餃子の他にも美味しそうな酒の肴が載っている♪
餃子にも種類があり、おろしポン酢や肉味噌とか、トッピングも豊富。
迷わせてくるなこの店…。と感じたが私は迷わず看板商品の肉汁餃子を注文。
伏兵などは相手にせず、一番槍を叩く戦法だ。
餃子に合う生搾りレモンサワーはメガサイズを選択。
私は親指と人差し指をL字にすると、その間隔は丁度15センチとなる。
それよりもデカいジョッキ!
正にメガサイズだ!
銭湯上がりに流し込む量と、餃子を摘みながら呑む量が充分に確保できそうだ!
湯上り後にスッキリとした呑みごたえ!
全細胞が歓喜を上げる!
夏の銭湯とシュワシュワのサワー、最高の季節と組み合わせだ!
夏じゃなくても最高だが、こういう言葉に“夏の〜”てつけると最高度が増す気がする。
言葉というのは、不思議な媒体だ。
そして御大、肉汁餃子登場!
最も美味い状態で食べる方法!
登場から3秒以内に食え!
…はちょっと無理があるが、時間が経つと肉汁が固まってしまうからできるだけ早めに食べた方がいい、という事である。
最初はタレとかは何もつけずに1つ。
……しっかりと皮にまで肉の旨みが染み込んでいて、美味い‼︎
コイツの隣にレモンサワーがあるという幸せを噛み締める…。
タレとラー油につけたり、お酢に胡椒を混ぜてつけたりと、様々な薬味を駆使して肉汁餃子を楽しんだ♪
時間もまだ夕方にもならない頃。
1日の内の時間にまだ余裕があるというのも昼に呑む酒の強みだ♪
この後は何をしようか…とか考えられるのが楽しい。
久しぶりに王道な「昼のセント酒」をした気がするのだった♪