2022年1月、大寒。


奈良と大阪を隔てる生駒山。


生駒聖天、宝山寺も建っている生駒山。


山頂には生駒山上遊園地もある。


その生駒山の麓、近鉄奈良線生駒駅に下車。



暦の上では先日から大寒に入った。

大いに寒いと書いて大寒(だいかん)


夕暮れ時に降り立ったので寒さにも拍車がかかっていた。


兎に角寒い大いに寒い…。

こんな時こそ銭湯で体の芯から温まらねば!

夏は汗を流すのに銭湯。

冬は芯まで温まるために銭湯。

四季折々、銭湯は1年中楽しめる♪


今回は奈良県生駒市唯一の町風呂に行ってきた。

スーパー銭湯や、旅館や交流センターのお風呂は所々にあるけど、古き良き銭湯はこのパレス温泉が唯一だろう。



生駒駅南口から出て、宝山寺に向けての参道筋を歩いていく。


宝山寺まではケーブルカーで行く事もできる。

この道を歩いて参拝しに行く人は、かなりの猛者に違いない。



坂の手前で右に曲がる。

参道の裏道にひっそりと佇むという雰囲気の銭湯だ♪



中々年季の入った角張ったコンクリート味のある建物。

“パレス”という横文字を使った店名。


昭和レトロとは正にこんな建物の為にある言葉ではないか♪


では暖簾を潜って入店!

玄関にパレス温泉の文字がドドンと刻まれている♪

石の壁で堅固な雰囲気🪨


靴箱は青緑のタイルの柄でモザイクアートなデザイン。

綺麗だ♪


男湯の入口。

御殿方って表現が渋い♪


女湯の方は御婦人。


凄く丁寧な御出迎えを受けている感覚だ♪

よくある「男!」「女!」って一文字書かれた表示も粋が良いが、三文字も使ってお客さんを御出迎えするのも良いじゃないですか♪


御殿方の入口から入ると、すぐ右隣が番台。

昔ながらの番台スタイルだ♪


脱衣所も重要文化財に登録されていてもいい感じに年季の入った内装♪

なんだこの重厚な換気扇は…。

このゴツい換気扇がブンブン回って、脱衣所の空気を入れ替えていたのか…。


脱衣所の雰囲気を楽しみながら、脱衣。
では湯殿に向かう。


湯殿の真ん中に湯船。

奥にはスチームサウナ。

右奥には日替わりの赤外線風呂。日替わりの湯で、赤い照明に煌々と照らされていた。


スチームサウナの壁はガラス面になっていて、曇りながらも中の様子が見える。

中の機会に“スチーム”という文字が赤い色で小洒落たカタカナで記載されていた。

こういうちょっと小洒落た横文字って、なんか昭和っぽさを感じる♪

これもまた古き良き時代の風格だ♪


そして今回は頂き物のシャンプーを使って洗髪!

原宿の美容師さん達が監修しているオーシャントリコのシャンプー🧴

泡がモコモコで良い感じだった♪



今ドキシャンプーでスッキリとした洗い心地と、銭湯のノスタルジックな雰囲気で気持ちも晴れ晴れ♪

良い湯をいただきました♪


さて、銭湯を後にしてから呑める所を探す。

湯冷めしない様に、ちゃんと湯上りライトダウンを着た♪


生駒駅の北出口の方まで来た。


気になっていた店があったので

入店!

炭火焼きで地鶏を味わえる店♪

奈良の大和西大寺と学園前にも同じ店がある。

その2店は訪れた事があるが、この生駒の店は初訪問だ。


木でできた内装が良い感じ♪

駆けつけ一杯のレモンサワーにお通し!

大寒であっても冷えたレモンサワーは美味い!

湯上りの火照った身体を内側から冷却していく!


地鶏の美味いお店で食べる唐揚げは最強!

正にレモンサワーが進む、高起動ロケットブースターだ‼︎(ちょっと何言ってんのかわかんないw)


そして二杯目は炭火焼き鳥に合う地酒を熱燗で呑む。

これでレモンサワーで冷えた身体を温めるって寸法よ!

大寒でバリ寒い家路も安心だ♪

見てくださいよ、この透き通った水面の様に揺蕩うお酒を湛えたお猪口♪

マヤ文明の聖なる泉セノーテみたいだと感じた♪(実際に見た事ないけどw)


酒の肴、焼き鳥お任せ5種盛!

砂ずりやハツなど内蔵系にはレモンを、ねぎまとかにはタレ。

其々に相性の良い薬味をつけてくれている♪


ふと冬のおすすめ逸品という表に目が止まり…

風呂吹き大根という文字を発見!

私の大好きな食べ物だ!

即注文した。


まさか焼き鳥屋で風呂吹き大根に出会えるなんて、しかも冬もおすすめだからこの季節だけの逸品なのかも。

ツイてる♪

柚子味噌がかかってて美味い♪

香りも良い♪


身も心も良い気分だ♪

大寒でめちゃんこ寒い外も平気だ!

帰りの電車を待つ間に生駒山を眺める。

山のシルエットがやけにくっきり見えるな…。

これは大阪方面の街明かりがここまで届いてるのだろうか?

恐るべし、都会の灯り‼︎


そんなことを感じながら、2022年大寒に訪れた銭湯巡りを締め括ったのだ。