8.18 『 からだはいれもの 』 からだはいれもの こころのいれもの いつかこわれて土にかえる 死ねばからだは役目を終える 夏のセミのぬけがらのように からだはこころを守っている こころはからだをいつくしむ 摘んだ花はすぐにしおれる 摘まずに見つめる花は長生き からだがほしいと思うものと こころがなりたいと願うもの ふたつはときにぶつかりあう 火と水のように 谷川 俊太郎