杉本健吉と親しくしていた

須田剋太の「私の曼荼羅」という画集を開いて

眺めています。

模写など試みたりして。

 

 

「私の曼荼羅」より
 


4.如心偈 須田剋太模写

 

如心偈は『華厳経』の夜摩天宮菩薩説偈品

という章に出る「唯心偈」と呼ばれる詩句の一部。

「心仏及衆生 是三無差別、諸仏悉了知 一切従心転」

(心と仏と衆生の三つに差別はない、この世界の一切は心が生み出すのだと諸仏はみな了知されている)」との一節で有名なお経。

 

難しい漢字ばかり並ぶお経の

訓読みと意味

を調べてみた

 

心は工画師の如し 種々の五陰を画く

一切の世界の中に 法として造らざること無し

心の如く佛も亦た爾り 佛の如く衆生も然り

心と佛と及び衆生と 是の三に差別は無し

諸佛は悉く了知す 一切は心より転ずると

若し能く是の如く解せば 彼の人の芯の佛を見る

心も亦た是れ身に非らず 身も亦た是れ心に非らず

一切の佛事を作すに 自在にして未曾曾有なり

若し人求め知らんと欲わば 三世一切の佛

当に是の如く観ずべし 心は諸の如来を造る

 

心は画家のようなものです 人と世界を描きます

この世界のあらゆるものを 作り出さないモノありません

心のように佛もそうであり 佛のように私たちもそうなのです

心と佛と私たちとは この3つに違いはありません

佛たちは皆知っています あらゆるものは心から起ると

もしこのように理解できれば その人は前日に佛を見るでしょう

心は体ではなく 体は心でもない

あらゆる仏教の実践をするに 信じられないほど妨げられることなく自由に行えるでしょう。

もし三世のあらゆる佛をしろうと願うのであれば

まさに心が諸々の佛たちを作ると観じるべきです。

 

 一行目の「心如工画師」に

何だか心惹かれて紐解いてみました。

こうして、分かり易い文にしてみると

お経も難しいものでは無いのだと

知ることが出来ます。

中央に描かれている、東大寺のお水取りの時に

僧侶達が作る「糊こぼし椿」が可愛らしくて

お経も楽しく見えますね〜✨

なるべく尅太さんの配置通りに

お経を書こうと何度も書き直しをしての

苦心の一枚です。


 

 

 

 

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