今日は俳句。
日本には季節を表す美しい言葉がある。
仲春【蜥蜴穴を出づ(とかげあなをいづ)】
冬眠から覚めた蜥蜴が穴を出て動き出すこと。
暖かくなるにしたがって動きはすばやくなり、
危険を察知するとすばやく
石の下や物陰に隠れたりする。
【子季語】
蜥蜴穴を出る、蜥蜴出づ
【例句】
蜥蜴出て新しき家の主を眄たり・ 山口誓子
蜥蜴出て既に朝日にかがやける ・山口誓子
蜥蜴出て猫に食はれし尾の跳ねる ・秋田寿美子
蜥蜴出て砂糖工場の裾を攀づ・ 石田波郷
ベル鳴りて弁当開く蜥蜴出づ
蜥蜴出づ電車に揺られ夢の中
蜥蜴イヅ 1143/1365
姪っ子がこの春から大学生になります。
通う大学は私の母校。そして学部も同じ。
朝早くに電車に乗りこみ
2時間かけて学校まで通っていた
18の頃の自分を思い出しました。
今は新快速電車の本数も増えて
もう少し時短で通えるようですが…
あの頃は普通電車を苦ともせずに
のんびりとして生活していたな〜と思います。
携帯電話も
タブレットも
インターネットも無知で
銀色夏生を鞄にしのばせてたな
って。
友の会07-22(2020年度)