今日は俳句。
日本には季節を表す美しい言葉がある。
三冬【山眠る】
冬山を擬人化したもの。
中国の山水画伯、郭煕の画論
「冬山惨淡として眠るがごとく」が原点。
春は「山笑ふ」夏「山滴る」秋「山粧ふ」
季節に応じて使い分けのできる重宝な季語。
【子季語】
眠る山
【例句】
君が世や風治りて山ねむる・一茶
果樹園の門を閉ざしぬ山眠る・前田普羅
眠る山佐渡見ゆるまで径のあり・前田普羅
日あたりの海ほかほかと山眠る・尾崎紅葉
大和路を眼下に置きて山眠る よしえ
山眠る 1038/1365
秋から冬へと山が静けさに
覆われようとしています。
人の気配も通る車も無くて
道端に野生の柿が赤々と
景色をを彩っていました。
まもなく山の頂は白い帽子を
被ってしまうのでしょうか。