今日は俳句。
日本には季節を表す美しい言葉がある。
晩秋【刈田】
稲を刈り取ったあとの田。
収穫を終えたあとの
のんびりした田園風景でもある。
【子季語】
刈田原、刈田道、刈田面
【例句】
いま刈田にて海渡る兵馬見ゆ ・山口誓子
おもだかの一茎青き刈田径 ・山口青邨
ひろびろと日の落ちかゝる刈田哉 ・正岡子規
いちまいの刈田となりてただ日なた・ 長谷川素逝
伊吹まで歩いてゆかん刈田かな・長谷川櫂
ぽっかりと何かが抜けた刈田道 よしえ
杉本健吉模写 彩墨大和より 983/1365
杉本健吉は奈良の景色を愛し
いろいろな道を歩いてはスケッチしています。
彩墨大和という画集の中には
普段着の奈良とりわけ、
田舎路の景色を切り取っています。
デッサンの線が大きく踊るように描かれていて
この景色を「美しい!」と絶賛し
デッサンしていたのではないだろうか?
と思わせてくれます。
あっという間に
もう水曜日。
もう10月半ば。
いろいろと
ちょっと気が焦ってしまいます。
友の会07-22(2020年度)