今日は俳句。
日本には季節を表す美しい言葉がある。
晩夏【炎昼】
真夏の昼間。
炎天の炎と昼間の昼からできた言葉。
昭和十三年刊行の山口誓子の句集名から
広まったという。
字の激しさや語感の強さが現代的な
感覚を詠むのにも適す。
【子季語】
夏の昼・夏真昼
【例句】
口あけている炎昼のドラム缶 ・河合凱夫
みじろぎもせず炎昼の深ねむり・ 野見山朱鳥
レール無音にして炎昼悲痛に似る ・榎本冬一郎
家中に玩具踏み場もなき炎昼 ・高澤良一
忽然来て炎昼のさみしさよ ・北光星
炎昼やグランドには音もなし よしえ
炎昼 914/1000
ジリジリと照付ける太陽が
グランドに短い影を落としている。
午前の部活を終えた高校生はコンビニ前に
たむろして、グランドにはもう人影もない。
日本へ来たオリンピック選手も
暑さに疲れてしまうのでは…と
スケボーの決勝戦を観戦しながら
心配してしまう。
この暑さはあまりにも暴力的だ。