今日は俳句。
日本には季節を表す美しい言葉がある。
初春【冴え返る】
春さき、暖かくなりかけたかと思うと
また寒さが戻ってくること。
一度暖かさを経験しただけに、
より冴え冴えとしたものを感じさせる。
【子季語】
しみ返る、寒返る、寒戻り
【例句】
神鳴るや一村雨の冴えかへり・去来
柊にさえかへりたる月夜かな・丈草
三か月はそるぞ寒は冴えかへる・一茶
真青な木賊の色や冴返る・夏目漱石
山がひの杉冴え返る谺かな・芥川龍之介
冴えかえる朝茶の湯気は音も無く
鉄瓶 753/1000
このところあったかい日が続いていたので
今朝は特に寒かったです。
朝茶というのは
起床してから朝食を食べる前に、
急須で丁寧にお茶を淹れて飲むという習慣を言うそうです。
「朝茶は七里帰っても飲め」
ということわざがあり
朝のお茶は災難よけなので、飲むのを忘れて
旅に出たら、たとえ七里の道を帰ってでも
必ず飲むべきだという意味の言葉です。
そんな言葉や諺があるのは知りませんでしたが
今日のような寒い朝は
あったかい湯呑が心も身体も
ほっとあたためてくれます。
友の会07-20(2020年度)
春の音みつけた。