今日は俳句。

 

日本には季節を表す美しい言葉がある。

 

初春【冴え返る】

春さき、暖かくなりかけたかと思うと

また寒さが戻ってくること。

一度暖かさを経験しただけに、

より冴え冴えとしたものを感じさせる。

 

 

【子季語】

しみ返る、寒返る、寒戻り

 

【例句】

神鳴るや一村雨の冴えかへり・去来

柊にさえかへりたる月夜かな・丈草

三か月はそるぞ寒は冴えかへる・一茶

真青な木賊の色や冴返る・夏目漱石

山がひの杉冴え返る谺かな・芥川龍之介

 

 

 

冴えかえる朝茶の湯気は音も無く

 

鉄瓶 753/1000

 

 

このところあったかい日が続いていたので

今朝は特に寒かったです。

 

朝茶というのは

起床してから朝食を食べる前に、

急須で丁寧にお茶を淹れて飲むという習慣を言うそうです。

 

「朝茶は七里帰っても飲め」

 

ということわざがあり

朝のお茶は災難よけなので、飲むのを忘れて

旅に出たら、たとえ七里の道を帰ってでも

必ず飲むべきだという意味の言葉です。

 

そんな言葉や諺があるのは知りませんでしたが

 

今日のような寒い朝は

あったかい湯呑が心も身体も

ほっとあたためてくれます。

 

 

 

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