今日は俳句。
日本には季節を表す美しい言葉がある。
晩秋【朝寒】
晩秋、朝のうちだけ、ひやりと寒さを感じる。
その寒さは昼近くなると消えてしまう。
「寒き朝」「今朝寒し」は冬である。
【子季語】
朝寒し、朝寒み
【例句】
朝寒や旅の宿たつ人の声 :太祇
朝寒に鉈の刃鈍きひびきかな :几董
二日咲く木槿となりて朝寒し :暁台
朝寒や雑巾あてる門の石 :一茶
朝寒やひとり墓前にうづくまる :正岡子規
味噌汁の湯気 白く立ち 朝寒し
菊 626/1000
朝晩が冷え込み
朝ご飯に温かい汁物があると
ほっとします。
白く立ち上がる湯気が
鼻の奥をくすぐります。
赤味噌の味噌汁が対流を作って
ぐるぐると丸を描いて
静かな時間が流れます。
朝のニュースも最近は
やっとコロナ関連のものから
秋の訪れを報せるものになって来ました。
しみじみ
普通の生活を送る幸せに
安堵を感じています。