今日は俳句。 

 

三夏【万緑】

 

夏の山野をおおう植物の満目の緑をいう。

「茂」よりも広範囲な情景である。

王安石の詠んだ「万緑叢中紅一点」など、

もともと漢詩に用いられていたが、

中村草田男の次の一句により、

俳句の季語として定着。
「万緑の中や吾子の歯生え初むる」

 

 ***

 

万緑や 山門の上 苔生して

 



ちょっと車で出かけて

高月院を訪れました。


人影もまばらで

蝉の声だけが高らかに響いていました。

 

 ◆笑い仮面さんからの講評


手堅くまとめられましたね。
ただ、《万緑》という季語のなかには

《苔》も含まれていたんじゃないのでしょうか?
だから、草田男は、

あえて、わが子の《歯》とならべて詠んだのでしょう。
ここは、たとえば、


>万緑や山門にまでおよびけり


くらいに、

《万緑》づくしにしてみてもいいかもしれませんね。




そ〜ですね!それそれ!

という俳句に生まれ変わりました。

ひとこと替えただけで…こんなに広がりを感じるとは

俳句って凄いです。

 

 
 

 

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