今日は俳句。
初秋【木槿・紅底(べにぞこ)】
木槿の白の一重花に中心が赤いことから
底紅と呼ばれる。茶人の千宗旦が
好んだ花で茶室の花に用いられたりする。
朝咲いて夕暮れには凋む。
はかないものの例えにもなる。
「道のべの 木槿(もくげ)は馬に くはれけり」 松尾芭蕉
「それがしも 其(そ)の日暮らしぞ花木槿」 小林一茶
「朝顔にうすきゆかりの木槿かな」 与謝蕪村
【子季語】
木槿垣、白木槿、紅木槿、花木槿、きはちす
ワンピース 揺らす乙女や 花木槿
木槿 564/1000
暑い暑いといいながらも
暦の上では秋。
まだこの辺りの小学校は今週は夏休みのようです。
お昼頃
その短い夏休みを楽しむ女子達が
数名自転車で集まって、にぎやかに
どこかへお出かけしていきました。
ワンピースが眩しい若さをふりまいていました。
若さが眩しいなぁ。
と、純粋に羨ましく思う夏の日。
◆笑い仮面さんからの講評
ワンピースをゆらしているのは《乙女》。
乙女の恋ごころだったりして。
ざっくりと詠まれているのに、
ものすごく透明感のある一句にしあがっています。
季語《底紅》との相性もばっちしでしたね。
ありがとうございます〜♡
自転車で走り抜けた少女達と
紅底の木槿のイメージが重なって見えて…
子供の頃
白と紺の切り替えのあるワンピースが
お気に入りで
よく着ていたのを思い出しました。
今回も
これでいいのかと迷いながらでしたけど
『揺らす』の言葉の効果と
木槿の儚いイメージに助けられたのかな?
友の会07-22(2019年度)
季節を表す美しい言葉がある。
この言葉の俳句を教えてくれたのは
笑い仮面さん。↓