読み聞かせの日 2-2

 
1月はお休みしていた読み聞かせ
インフルエンザでお休みした子も多かったようですが。
本日は元気な顔を見せてくれます
節分は終わってしまいましたが…
ま、多少はいいかな?と用意したのは
 
 
1「おにたのぼうし」  ポプラ社
文・あまんきみこ
絵・いわさきちひろ
 
「おにた」は小さな黒鬼の子供。
節分の夜に
「おにはーそと。ふくわーうち」
と子供が豆まきをはじめました。
(にんげんっておかしいな。
おにはわるいって決めてるんだから。
おににもいろいろあるのにな。
にんげんにもいろいろいるみたいに)
古い麦わら帽子を被り、どこかいいうちがないかな?
と、探していると
豆の匂いのしないトタン屋根の家を見つけました。
ひいらぎの飾っていません。
こりゃあ、しめた。
 
その家から女の子が洗面器をもって出て来て
雪をすくって病気のお母さんの頭を冷やすタオルを
作っていました。
女の子は今日何も食べれていない様です。
それを知ったおにたは居ても立ってもいられなくなりました。
 
 
 
気のいいおにたは自分の角を麦わら帽子で隠し
女の子と交流して
また思うのでした
 
おにだって、いろいろあるのに。
おにだって…
 
花花花花花
 
このお話で
最後に出てきた
麦わら帽子に隠れていた
あたたかな黒い豆。
 
子どもたちにはまだちょっと想像できないかな?
 
 
絵本の最後のあとがきに
あまんきみこさんのこんなコトが書かれています。
 
にげだして、とりつくものを見失ったオニは、
寒い冬の海岸で、おいおい泣きながら、
オニオコゼになると、私は信じていました。
ですから、節分の夜には、
入ってきたばかりの福の神にかこまれてねむりながら、
わたしは、
広い青い海の底をおよく、小さな無数の
オニオコゼの事を思いました。
 
なんて
素敵な発想。
 
あまんきみこさんの文は
逃げているオニのとても切なくてやり切れない想いを
絵本で描いています。
そしていわさきちひろさんの挿絵は
おにたの気持ちを癒やしてくれる程
美しくて叙情的で眺めているだけでも
癒やされます。
 
このお話は小学校の教科書にも載っていたものです。
(現在はどうなんでしょうか?)
やさしいオニもいる事を
子供たちも思い出してくれたようです。
 
 
 
 
やさしいオニは他にも…
 
絵本の中のオニは
やさしいオニもたくさんです。
 
だから私は絵手紙に
節分のオニが描けないのかな?
 
 
 
あら。今日の2-2では
あまんきみこさんのお話を「天の町やなぎ通り」を
昨年6月にも読み聞かせてたんですね〜焦
私が
あまんきみこファンってばれちゃう(笑)