本 読み聞かせの日 2-4

 オールカラー世界名作★イソップ・グリム・アンデルセン 13

       「のねずみ町ねずみ」より

          ◎ 雪だるま      アンデルセン

先週に引き続き…私の愛蔵書からの一冊。廃版担って居間っている全集のなかから
お話をひとつ。
今朝は北海道で雪が降ったというニュースにちなんで
雪だるまの話を読んでみました。
子どもたちも、アンデルセン童話の中でもあまり読んだことのない話だったので
真剣に聞いてくれました。
挿絵がとてもかわいらしいやさしい雰囲気のもので
雪だるまなのにあたたかい感じの話でした。

雪だるまが犬のクロから聞いたストーブに会いたくなってしまいます。
来る日も来る日もストーブのことを考えながら、とうとう雪だるまは春が来て
溶けてしまいます。
その溶けた雪だるまの痕から犬のクロが見つけたのは
ストーブで使う「火掻き棒」でした。
なぜ、あんなにもストーブに会いたいと雪だるまが言っていたのか
クロは雪だるまがなくなってから気づくのでした。
という、なんとなく淋しくて切ないような
ちょっと繊細な話でしたが、飽きることもなく静かに聴いてくれました。


参考で同じ話が収録されている文庫を探してみました。

アンデルセン童話集 6 改版―完訳 (岩波文庫 赤 740-6)/ハンス・クリスチャン・アンデルセン
¥756
著名なドイツ文学者、高橋健二先生の偉作を現代に蘇らせます。
1986年初版の「コンパクト版アンデルセン童話集」をイラストをリニューアルして復刊したものです。

【6巻収録作品】
砂丘の物語/人形つかい/ふたりの兄弟/古い教会の鐘/郵便馬車で来た十二人/まぐそこがね
/お父ちゃんのすることはいつもまちがいない/雪だるま/あひる園で/新しい世紀のミューズ
/氷ひめ/ちょうちょう/プシケ
冷たい雪だるまが、熱いストーブに恋をした?!「雪だるま」のほか、
「砂丘の物語」「氷ひめ」など、6巻は切ない恋のお話がいっぱい!全13話収録。