痛いよ。

やっぱり痛い。
 
結構酷い怪我をして
それでも長い時間をかけて
やっとかさぶたになったのに
まだ痛む。
 
そして痒い。
痒さに負けて
掻いてしまう。
 
痛い。
痛いし痒い。
 
掻く前は
痒さだけだったのに
掻いたら痛さも付いてきた。
また、血も出ちゃった。
涙も出てきた
 
また完治が長引き
痛む。
 
痒さを我慢できれば
と、悔やむ。
 
だけど、私はこんな風にしか出来ない。
ずっとこうしてきた。
 
だから知ってる。
癒えるのが先送りになり
傷を負わせた相手なんて
とっくに私の事なんて忘れているのに
私だけまだ痛みに耐えてる。
 
相手のことは恨んでなんかない。
あの出来事に執着してる訳ではなくて
 
ただ傷が癒えなくて
まだ痛くて
きっと跡も残るのに
かさぶたを掻いてしまうから
忘れられなくなってしまうだけ。
 
心の傷が疼くだけ。
ちょっと涙がでるだけ。