前回(第3回)の投稿は3月18日に撮影した写真を基にしました。
本日(3月26日)に雨の中、森の様子を伺いに撮影に行ってきましたが、この季節は花の移り変わりが早くて、慌てて最新の状況を投稿いたします。
日曜日といえど朝からの雨で人はいないだろうと思っていましたが、20人以上の人が傘を差しながらガイドツアーに参加していました。
皆さん、雨の森の良さを知っておられるのでしょうね。
青空の下の花も良いのですが、写真にするとコントラストが強すぎて、フィルターを使ったり、露出の設定や写真現像での修正など、テクニックが必要になります。
その点、曇天や雨の日は柔らかい光が花に回り込み、美しく撮ることが比較的容易になります。
また、雨の日は水滴の光がアクセントになったり、濡れた花びらや葉の質感がしっとりしたりして、いつもと異なる花の美しさを発見することができます。
ロックガーデンにヒトリシズカが一輪だけ咲き始めていました。
小さな花を葉が守っているようです。
ハルノトラノオも一輪だけ咲き始めています。
小さな花をアップにしてみました。
トキワイカリソウも咲いています。
ピンクと白の2種類が咲いていますが、雨のためか花の勢いがありません。
雨に濡れながら耐えているのでしょうか。
ロックガーデンからツツジ・シャクナゲ園に向かうとナンバンキブシが咲いています。
地味な花ですが、良く見ると可愛らしい花が房になっています。
花の中を覗いてみました。
前回満開だったトサノミツバツツジは、早くも散り始めています。
代わりにハヤトミツバツツジが見頃になっています。
白いコブシ(辛夷)の花をバックに入れてみました。
アカヤシオがさらに多くの花を開き、見頃です。
雨に濡れた大きな花びらの美しさは、比べようがないほどです。
シャクナゲは多くの人が5月に咲くと思われているようですが、平年は4月中旬に咲き始めます。
しかし、今年はまだ3月なのにアズマシャクナゲが咲き始めました。
長年森林植物園に通っている私もビックリです。
シャクナゲの花は咲き始めが最も美しく、蕾の濃いピンク色と花びらの淡いピンク色の美しさを見てほしいものです。
散った花びらは、美しいとは言い難いですね。
早春に咲くシモクレンとコブシの花と並んで、ソメイヨシノが咲き始めました。
標高の高い森林植物園としては、桜はかなり早いと思います。
珍しい景色を楽しむことができました。
前回は咲いていなかった胡蝶侘助が咲いていました。
赤や白の侘助は花びらが一重ですが、これは違います。
雨の日だからこそ見ることができる、しっとりとした高貴な美しさがありますね。
紅葉の美しいハナノキの花が咲いていました。
あまり目に留める人もいないようですが、可愛いと思います。
前回、開き始めたミツマタの花が満開になってきました。
長谷池の畔に立つ柳は、私が好きな木です。
鮮やかな緑の葉が春たけなわという観を呈しています。
雨の中、植物園を散策して撮影してきましたが、いつもと違う花たちの様子や、雨粒の光などにすっかり癒されました。
もし雨の日に行かれる場合は、足元は水たまりや泥の道がありますので、しっかり対策をしてくださいね。
暖かい飲み物を持っていかれると、東屋で雨の音を聞きながらの休憩もおつなものです。
なお、今回の撮影に使用したレンズは購入したばかりでまだ十分に使いこなせず、写真のピントの奥行きが不足しているものがあります。
不満足な写真を投稿することをお許しください。