神戸という街の素晴らしさを語るとき、住民が主導する活動を抜きに語れません。

 

神戸市の広報で「六甲アイランド・チューリップ祭」を知ったのは数年前。

しかし、単に花が綺麗なだけでは撮影に行く気にもなれず、スルーしていました。

 

ところが、住民が力を合わせて「実行委員会」として、六甲アイランドを美しい街・住みよい街にする活動であることを知り、今年初めて撮影に行ってきました。

 

アイランドセンター駅から南に歩くと、六甲ライナーの西側に5つの区画に別れてチューリップ花壇がありました。

順番に撮影しながら一番大きなA区画に着くと、実行委員会の方が明るく声を掛けていただけました。

 

もう想像以上の美しさ、色の見事さ、高さの異なる花をうまく配置して、写真にピッタリの花壇です!

 

 

 

夢中で撮影していると、六甲アイランドチューリップ祭実行委員会の初代会長さんと思われる方と、現在の活動委員のお二人の話が聞こえてきました。

様々なご苦労があったこと、いろいろな人が集まって土作りや球根や苗の育成、植え付けなどを実行されてきたことが分かりました。

 

下の写真は花壇から北方向を撮影したものです。

左端の塀沿いに菜の花、右の高架は六甲ライナーの軌道です。

曇っていますがビル群の間に六甲山が見えています。

山と海のある美しい神戸の街の象徴のようです。

 

ふと見ると、「六甲アイランド美しい街憲章」という立派な看板が立てられていました。

15年も前に、”夢と安らぎの持てる街”、”美しい環境を創造し持続可能な街”、”一人一人が参画、協働して豊かで美しい街”、等を目指すという、非常に先見性のある見事な憲章です。

チューリップ祭はこの憲章の精神を実現してきた証しであることは明らかです。

 

介護士さんが車いすでお年寄りに花を見せに来られたようです。

私も介護の経験があり、ベッドに寝たきりの両親も大喜びだったことを思い出しました。花には人を癒す力がありますね。

 

美しい色です。

 

可愛らしい女の子を連れた親子三代のファミリーが記念写真を撮影していました。

 

 

 

 

ポートアイランドや六甲アイランドを行政が埋め立て事業で作ったとしても、そこに住む住民が力を合わせて住みよい街に育てていったことを忘れてはならないな、と感じました。

 

住民主導で安全・安心な街、美しい環境の街を作る人々の心に触れた撮影行でした!