写真愛好家の仲間と乙仲通りに撮影に行ってきました。

 

「乙仲」とは海運貨物取扱業者のことで、業者が多く集まっていた栄町通りと海岸通りの間にある東西約800mの通りを「乙仲通り」と呼ばれています。(神戸市の愛称に認定)

 

震災で多くの建物が倒壊し、過去の賑わいを失いましたが、空き家になった事務所や倉庫をリノベーションして、衣料品店・雑貨店・カフェなどがオープンし、レトロモダンな街として近年若者に人気の街になっています。

 

ファッション感度の高い人が多い神戸では、知っている人も多いかと思います。

雑誌の編集者やカメラ片手の愛好家が熱心に撮影している街です。

 

神戸高速鉄道線の西元町駅から撮影を開始しました。

栄町通4丁目にある地下鉄海岸線のみなと元町駅の駅舎は、旧第一銀行(辰野金吾設計)の外壁を残しています。

 

栄町通は大正から昭和初期にかけて銀行や保険会社などの金融機関が集積し、「東洋のウォール街」と呼ばれたそうです。

震災で多くの建物が消えていきましたが、まだ当時の近代洋風建築を散見することができます。

 

乙仲通を歩きます。

ポートタワーの真北の「タワー・ロード」に出会いました。

道路の中央の「みどりの泉・憩い」の像と、西側の家具屋や古着屋が入るビルのディスプレイ。

 

レトロなビルにお洒落なコーヒー店がありました。

 

このビルの東の壁が露になっています。

屋上に上がる階段、配管、煤けた壁・・

歴史を感じる私の大好物です。


古い字体の「栄町ビルディング」です。

戦前の標記は”ビルヂング”が多いのですが、ここは何故かビルディング。

 

ここから海岸通に曲がります。

この地区で最も美しいビル「海岸ビルヂング」があります。

貿易会社兼松の本社ビルで、登録有形文化財に指定されています。

 

玄関ホールから見上げました。

 

東側の路地から撮影しました。1階にレストランがあります。

 

乙仲通に戻ります。

ジェラートとカフェの「Yellow」さん、可愛い色彩にセンスの良さを感じます。

 

昔からのバーバー(散髪屋とは書けません)の横向きの珍しい看板。

 

ガラス張りのレストラン「Days Kitchen」さんの面白いディスプレイ。

最近の若い人のセンスは素晴らしいです。

 

同じ場所に、船舶用の照明が取り付けられていました。

メッキ面に、通りの反対側の昭和ビルが写りこんでいました。

 

その昭和ビルは、特に装飾もない古いだけのビルに見えますが、横に回り込むと歴史を感じる窓枠を見つけました。

 

何回か前を通っても店が閉まっていますが、気になるドアの周りのカラーリングされた壁です。

 

この先は旧居留地の美しく重厚なビル群の街になります。

 

別の投稿でご紹介したいと思います。