今年から写真展開催に向けた第2ステージを開始しました。
テーマやコンセプトはまだ内緒ですが、計画に従い撮影を開始。
そのついでというと失礼ですが、撮った写真をご紹介します。
写真は120年前、六甲山が禿山だったころ、初めてこの地で植林が実施され、「緑化運動推進
功労者表彰」(昭和62年)で神戸市が内閣総理大臣賞を受賞した記念碑と、修法ヶ原池です。
「修法ヶ原池」は「しおがはらいけ」と読み、遣唐使で唐に渡る前(804年)に空海が航海無事と
新しい仏法修得を祈願し、訪れた地です。
長安の青龍寺で、密教の第一人者・恵果より後継者と認められ、その奥義をすべて授けられて
帰国したことはご存じでしょう。
そして、再びこの地を訪れてお礼詣りをされました。
そのことにより、この地を修法ヶ原と呼び、近くの山を再度山(ふたたびさん)と呼ぶようになりました。
そんなことも知らなかった私は、子供のころから「しょうがはらいけ」と呼び、遠足などで何度も訪れて
いました。
写真は、弘法大師修法の地の「大師堂」です。
真新しい飾りつけが信仰の深さを物語っています。
写真は再度山と修法ヶ原池です。
今日は久しぶりに撮影に行きましたが、ハイキングコースにない再度山の山頂(標高470m)に
初めて登り、絶景を見てきました。
真南にポートアイランドと神戸空港が見えます。
東には湾岸線と大阪方面がクッキリ。
紀淡海峡の友ヶ島・地ノ島が見えます。右の島影は淡路島で手前は長田区の沿岸部です。
この地には、外国人墓地があります。
兵庫開港の前年に作られた外国人専用の墓地(小野浜・春日野)が手狭になり、昭和27年に郊外に
墓地が造営され、2,072基の墓が移転しました。(神戸以外に移されたのは28基)
厳粛な雰囲気の漂う神聖な場所に、神戸では有名な外国人が多く埋葬されています。
造船などの産業発展に貢献され、坂に名を残すハンターさん、洋菓子で有名なモロゾフさん、パンで
有名なフロインドリーブさん、私学振興に尽くされたタルカットさん、等々。
移転時にあえて異国の神戸の地を選ばれたご家族の神戸愛を想うと、深い感銘を受けます。
時折、雪の舞う寒い日でしたが、心には温かいものが。
写真展の開催を目標に改めて神戸のことを調べ、撮影していますが、ますます神戸が好きに
なりました。
この想いを伝えられる写真展にしたいなあ、と願うばかりです。