もう六甲山は真冬の寒さです。
いつも行く森林植物園も、凛とした冬の世界になりました。
こうなると、写真撮影の楽しみの一つが「シモバシラ」です。
最低気温が氷点下4度くらいになると、枯れたようなシモバシラの草に
氷が付着し、不思議な世界が現れます。
この植物が水を吸い上げ、寒さで茎の周囲に氷ができますが、そのメカニズムはよく分からず
偶然の産物とのこと。
枯れた茎の周囲に様々な形の氷が付着して、朝日を浴びると美しい縞模様を見せてくれます。
開園時間前に森林植物園に到着すると、園外に職員さんがカメラで必死に撮影していました。
私も覗き込むと、今までに見たことの無い大きさです。
「すごいですねえ」とお互いに言いながら、撮影に夢中になりました。
冬のお楽しみのひとつにいきなり出会えましたが、10時過ぎには太陽の光で溶けてしまいました。
平年は1月以降の冷えた朝限定ですので、今年の冬は寒いということでしょうね。
ぼうけんの丘では、十月桜がまだ咲いていました。
桜の花よりは小さいのですが、少し濃いピンク色が可憐です。
長谷池は池面のほとんどが凍っていました。
鯉や亀は姿を現しません。
当分の間、池は冬眠です。
森林植物園の冬は、訪れる人が少なくなるのですが、日曜日の今日は絵画教室の方など多くの人で賑わいました。
こうして季節ごとの植物園の素晴らしさに気づく人が増えることは。とても嬉しく思います。
寒い時には、寒い時しか見られない美しさがあります。
防寒対策を十分にして、是非お出かけください!