2024/01/10 | 小さな私から貴方に

小さな私から貴方に

普段着の私、今日出来る事を大切だと思う事をお伝えします。

今宵は約束のお話


小児病棟の何処かの部屋から鳴き声が聞こえます

「今日は誰が泣いているのかな?」

懐中電灯を持った看護師さんがやってきました

おや!

昼間は元気に笑っていた

いっちゃんという男の子がしくしく枕を抱えて泣いています

「いっちゃん、どうかした?

優しく静かな声で看護師さんがカーテンをそっと開けると

「お腹の傷が痛いよー、」

涙いっぱいの顔を手でぐぃーと拭きながら

いっちゃんは言いました

痛みを止めるお薬は寝る前にに先生がお注射してくれたばかりです

看護師さんはいっちゃんの背中を撫でながら

「いっちゃん、大丈夫。傷はいつか治るから。
明日は今より少し良くなるから。
ぐっすり寝ると早く明日になるからね!」

看護師はいっちゃんの手をギュッと握ってくれました

いっちゃんは少し安心しました

そして思いました

本当はね……

おやすみなさい