ハリーポッターの世界を存分に満喫したら、
当初の目的、セントポール大聖堂へ、

今度こそ。

路線図を見ると

King'sCrossからは一本で行けそうだった。



ちなみに、

ロンドンの地下鉄に乗っていて
日本との違いについて
いろいろと思ったことがある。


まず人の様子。

日本だと、
長椅子にずらりと座った人たちは
スマホの画面を無表情に見つめているか
寝ているか
まれに本を読んでいる人もいるって感じ。

比べてこっちの人たちは、
何とはなしに周りを見ながら
自然な感じで乗っている。



んー、なんだろう、この雰囲気の違い。。。



あーそうか。
日本の人たちは、
電車の中でも自分の部屋にいるみたいなんだ。
周りを全然気にしてないし、見ていない。
それぞれがそれぞれの世界に没頭している。
イヤホンしてスマホを凝視して
目の前にあるリアルな世界を

シャットアウトする傾向にある。

ロンドンの人たちには、それがない。
別に周りの人と

社交的に交流するわけではないけど
お互いの存在をなんとなく認識していて
周りで何かが起きたらすぐに気が付く程度に
気持ちを外側に向けている。

まぁ、そうだよね。
自分の世界に没頭してたら
あっという間に

財布がなくなったりしそうだもんな。。。😅

日本人ってやっぱ、警戒心が薄いんだなぁ。
だから海外ですぐ狙われるんだなぁ。

そして
見知らぬ他人に囲まれた中で
居眠りしてても安全なんだから
日本ってホント、治安のいい国なんだなぁ。


日本という国の安全に感謝が湧くとともに
ちょっと間抜けな国民だなぁとも思えて
郷に入れば郷に従おう、
この国では私もイギリス在住者然としていよう、

と思った。

それでも、あっちから見たら
わかりやすく観光客なのかもしれないけど・・・


とにかく公と私の区分けが、
欧米ははっきりしているんだと思う。
逆に日本はその境界があいまいで
その差が、日常生活のあらゆるところで
ギャップとして感じられるんだろうな。
これはもう、

何百年と受け継がれてきた

文化や習性なのだろう。




地下鉄そのものについても
日本との違いがいくつかあった。

ひとつは、ホームでの発車時刻の表示。
日本では
「次の電車は〇時〇分発車」
という表示が普通だけど、
こちらは
「次の電車はあと〇分で到着」という表示。


電車の進行方向も
日本だと、上り/下りが主流だと思うのだが
こっちは、east/westだった。
つまり、

今いる駅から西に向かうか東に向かうか。

北や南の時はどうすんだよ?!と思ったけど、
まっすぐ南北に走っている路線はないので
支障ないんだろうな。


つまりさ、
日本の視点は

全体から見た個で、
イギリスの視点は

個を起点に全体へと広がっていく。

イギリスの地下鉄は、
「今いるこの駅」には、あと〇分で着く。
「今いるこの駅」を起点として、

あっちに向かっていく。

それが全体のダイヤから何分遅れてるかとか
路線図の中心に近づくのか離れるのかとか
そういうのは気にしてない。

その視点の違いがすごくおもしろかった。

そして、個しか見ないと
慌てる必要も比べる必要もなくて
なんだかとっても楽な感じがした。
これは日本人的な感覚かもしれないけど。




また、ホームでのアナウンスは
日本では
「もうすぐ電車が来るから、

 白線の内側に下がってね」
と言うけど
こちらでは
「もうすぐ電車が来るから、

 荷物まとめて乗る準備してね」
と言う。

つまり
日本人は電車を待つ時、
前のめりで今か今かと
ホームの乗車位置に立ってるけど
ロンドンの人は
のんびりベンチに座ったり休憩してて
むしろ乗り遅れる危険の方が

大きいということなのか??

確かに、
ホームにいる人たちの立ち位置は

そんな感じだったし
日本みたいに

乗車位置に印があったりもしなかった。

ていうか、日本のホームのさ、

ドアの位置に印があって
電車が来る前から

そこにずらりと列ができるっていうさ、
あれもなんかすごい状態だよなぁ。

そして、電車の方は
その印にぴったり合わせて停車するし。

そんなにも

1分1秒を惜しむ必要があるのだろうか。
そんなにも正確に

停車位置を守る必要があるのだろうか。

利用人口の多さはあるだろうけど、
それにしたって
そこまでする意味は・・・?と考えてしまう。



あとね、

ロンドンは線の意味がよくわからんかった!
この線の外側に立つ人って、逆にすごいと思う!


そういう意味で引いてるんじゃないのかな?

見えにくい人用に境界を強調してるだけ?





あと、大柄な人が多いわりに
改札がスリムだったのもおもろかった。


実際はそんな狭くないのかもしれないけど、ドアの形が細長いから、通路も細い気がしてしまう。。





地下鉄ひとつとっても
日本とイギリスとではいろんな違いがある。

そこに優劣はなくても、好みはあるよなぁ。
自分はどっちが好きか。
どっちをデフォルトにしたいか。
改めて考えてみるきっかけになる。

人生に幅の出る経験がいっぱいできて
こういう面でもすごく楽しかった。


というわけで、
いろいろ観察しながら、
セントポール大聖堂についたのであります!