久しぶりに | W不倫〜彼との15年目〜

W不倫〜彼との15年目〜

アラサー同士から始まった現在進行形の秘密の恋の話 ※今年から遠距離恋愛になりました。アメンバーは受け付けしていません。


久しぶりにまったりと自宅で映画鑑賞

『ラーゲリより愛を込めて』






昔から実話に基づく戦争映画が好きだった

私は小さい頃

両親の共働きの為

実家近くの祖父母に育てられていた

その祖父母の家の仏間には

先祖の遺影が飾られていて

その中に若い男性の遺影があったのだが

軍服を着た遺影

着物を着ていない遺影に不思議に思っていた

お盆にお墓参りに行くのだが

何故かお墓の隣りに植えてある

松の木にも供物と水を与えるようにと言われていた

『おじいちゃんの弟だよ』

意味が分からない中

手を合わせ拝んでいた

小さいながらも

何故か父方の祖父母や

母方の祖父母は

私や孫達に

戦争の悲惨さを

はっきり言葉で話す事はしなくても

大空襲展に連れて行ったり

銃弾の後の残る場所に連れて行ったりしてくれた

小さい子供だった私には

分からないながらも

写真、映像、実物を見ては

戦争は酷いことだと感じ取っていた

戦争をしっかり意識したのは

小学1年生の時

全校生徒で

『対馬丸』

とアニメ映画を観た時だった

最後の方で

唯一生き残った主人公に

大人達が

他の子達は?

と聞かれていた時

主人公は押入れに引きこもり

押入れの壁に涙で

『しんだ』

と書いた所で

涙が止まらなくなった

高校の修学旅行で

ひめゆり祈念資料館での

ひめゆり部隊だった方のお話を聞いた時

最初から最後まで

何故か涙が止まらなくなった

話しが終わった途端

涙は止まり不思議な感覚だった

戦争の事を勉強しなさい

との学校の課題に

祖父の弟の話しを親に聞いてみた

ずっと松の木の下には

埋められていると思っていたが

『骨も何も戻って来なかったのよ』

祖父の弟の遺骨がどこにあるのかは

亡くなった祖父しか知らない…

それから実話を元にした戦争映画や本を興味に持ち

色々観ていたが

シベリア抑留の話しの映画は初だった




必ず日本に帰ると希望を捨てない中


亡くなった山本幡男さんが


病床で書いた遺書


日本帰還できるか分からない中


持って帰れるか分からない中


彼の為


彼のご家族の為に一語一句もらさず遺書を覚え


無事ご家族に渡した仲間たち


今の私があるのは


そんな方達がいたおかげであり


そんな時代を生きてきた方達には


どんな事があろうと


頭が上がらない


そんな気持ちで


毎日接している