収録曲: 1.じれったい /2.熱視線 /3.好きさ /4. プルシアンブルーの肖像 /5.Friend /6.碧い瞳のエリス /7.恋の予感 /8.ワインレッドの心 /9.真夜中すぎの恋 /10.月に濡れたふたり /11.悲しみにさよなら



【アルバム解説】


オリジナルアルバム"安全地帯XI ⭐︎Starts⭐︎ 「またね...。」"のリリースから約一カ月後の'10年6月30日にリリースされた、安全地帯として初めてヒット曲の再録を収録したリメイクアルバム。


オリコンチャートで最高14位を記録しています。


今回も初回限定盤として、ジャケットを少し変更したCD+DVD仕様の作品も登場。




資料1.通常盤が赤を基調にしたのに対して、青を基調にした初回限定盤のアルバムジャケット、帯、CDラベル。


21世紀に突入する前後に合わせて、’70〜'80年代に活躍していたバンドの再始動というニュースを聞く機会が増え、その際に新作+ベスト盤をリリースして再始動に勢いをつけるという流れが多くみられた'00〜'10年代。



安全地帯もそういった流れに沿って新作リリースと過去の作品を振り返り活動再開という流れの中、プロデューサーより玉置さんに「もう一度、今の声で昔の曲を歌ってみないか?」と提案した事により、"安全地帯HITS"の制作に話が進展していったというエピソードがあります。



またアルバム"安全地帯HITS"に関して玉置さんは「新しい曲を作りながら、昔の曲の新録音をしていたのが良い潤滑油の役割を果たしていて、実際に歌ってみたら"今まさに歌うべき曲だ"って思うくらい、今の声に合うようになっていて、当時24〜5才の時に歌っていた曲たちであったが、当時の自分には大人びていて、背伸びしていたような感覚だった。でも50才になって歌ってみてピッタリと合うのがわかった。」とレコーディングに至った経緯を振り返りながら、「それはメンバーも同じ思いを感じていて、やってて凄く気持ちよくやれた、アレンジは変えてないけど、ニューアルバムという感覚だった。基本的にアレンジやキーを変えないで新しい音を入れてやった分、新鮮で初めて歌うような感覚でレコーディングが出来た。」とアルバムリリース時に公開されたインタビューでコメントをされています。



資料2.アルバム"安全地帯HITS"は、リリース当時話題になり、雑誌などで詳細に紹介されました。




玉置さんのインタビューにあるように、新鮮な感覚でレコーディングされたアルバム"安全地帯HITS"ですか、実際にじっくりと聴いてみると、改めて楽曲一つ一つの純度の高さに気づかせられる。



純度の高さという点においては安全地帯の作品の中でも一番の作品のような気がします。



玉置さんを中心に安全地帯メンバー5人が、真正面から音楽に向き合い、一体となって、音楽の核心部分に向かって足並みを揃えて進んでいく、その純な姿から、オリジナル曲をキティの伊豆スタジオでレコーディングしていた'80年代の姿に、あえて原点回帰して再始動をするという安全地帯の意思表示的なアルバムという見方もできる作品だとも感じます。



その中でも特に印象に残っているのは、「好きさ」や「Friend」での玉置さんの感情的で迫り来るような熱いボーカルパフォーマンス。



鬼気迫る圧巻のパフォーマンスとは?の回答のような熱い演奏を聴くと、アルバム"安全地帯HITS"は、長い間応援してくれたファンへ安全地帯からのプレゼント、新規のファンの方々に対しての名刺変わりの一枚的な作品というのではなく、その後のライブでの年々アップデートされ続けていくパフォーマンスへ繋がっていく一枚だったように感じます。



そういった面も含めて、安全地帯の歴史において重要な作品の一つと捉えて向き合ってみたい作品だと思います。




今回も長い投稿になりましたが目を通して頂きありがとうございます😊


次回からはアルバム"安全地帯HITS"の収録曲を一曲ずつ振り返ってみたいと思います。


またお時間あれば読んで頂けると嬉しいです😃


引き続きよろしくお願いします🙇



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