カズが書きま~す。
自分もたまには読書ネタを‥。
『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』
バンタム級とスーパーバンタム級で2階級4団体統一を果たし、東京ドームでルイス・ネリ戦を倒した「モンスター」の歩みを、拳を交えたボクサーたちが自らの人生を振り返りながら語る。第34回ミズノスポーツライター賞最優秀賞に輝いたスポーツノンフィクション。
本書は、敗者へのインタビューをまとめた本です。
日本ボクシング界の至宝、モンスター、2階級4団体統一王者、全階級/パウンド・フォー・パウンド1位‥。
井上尚弥選手の強さ凄さを表す言葉は沢山ありますが、
桁違いの能力を上手く説明できる者はほとんどいない。
拳を交えて散った敗者なら説明できるのではないか?
それぞれの敗者にも人生や物語があり、
そこを読むことで井上選手の強さも分かってくる。
各章ごとに、臨場感満載で伝わってくるので、
その試合の動画を観たくなります。
そこで、YouTubeで試合動画を観戦。
すると、敗者目線で応援している自分がいました。
そして、もう一度読み直す‥。二度楽しめる本!
普段本を読まない人にも、オススメの1冊です。
第一章 井上尚弥(日本ライトフライ級6位)vs佐野友樹(同1位)
10ラウンド 1分9秒 TKO
「みんな、井上と闘うなら今しかない。来年、再来年になったらもっと化け物になる」‥井上尚弥のプロ3戦目の相手を務めた佐野友樹はそう叫んだ。
第二章 井上尚弥vs田口良一(日本ライトフライ級王座戦)
10ラウンド 判定3-0
『井上戦でダウンしていない男』は、いい称号だなと思います。
第三章 井上尚弥vsアドリアン・エルナンデス(WBC世界ライトフライ級王座戦)
6ラウンド 2分54秒 TKO(最短6戦目で世界王座獲得)
第四章 井上尚弥vsオマール・ナルバエス(WBO世界スーパーフライ級王座戦)
2ラウンド 3分1秒 KO
世界王座を計27度防衛し続けてきたアルゼンチンの英雄オマール・ナルバエスは、プロアマ通じて150戦目で初めてダウンを喫し2ラウンドで敗れた。
第五章 井上尚弥vs黒田雅之(公開プロテスト)
3度防衛中の日本チャンピオン黒田は終始圧倒された。
第六章 井上尚弥vsワルリト・パレナス(WBO世界スーパーフライ級王座戦)
2ラウンド 1分20秒 TKO (初防衛)
アマチュアから何百試合とやってきたけど、あんなの初めて。ガードしているのに‥。
第七章 井上尚弥vsダビド・カルモナ(WBO世界スーパーフライ級王座戦)
12ラウンド 判定3-0 (2度目の防衛)
第八章 井上尚弥vs河野公平(WBO世界スーパーフライ級王座戦)
6ラウンド 1分1秒 TKO (4度目の防衛)
井上戦を決意した元世界王者・河野公平の妻は「井上君だけはやめて!」と夫に懇願した。
第九章 井上尚弥vsジェイソン・モロニー(WBA/IBF世界バンタム級王座戦)
7ラウンド 2分59秒 KO (WBA4度目・/IBF2度目の防衛)
ラスベガス初上陸。無観客試合。
第十章 井上尚弥vsノニト・ドネア
第一戦 12ラウンド 判定3-0 (WBSSバンタム級優勝)
年間最高試合
第二戦 2ラウンド 1分24秒 TKO(WBA・WBC・IBF 3団体統一戦)
パウンド・フォー・パウンド1位
WBSS決勝でフルラウンドの死闘の末に敗れたドネアは「次は勝てる」と言って臨んだ3年後の再戦で、2ラウンドKOされて散った。
第十一章 ナルバエス・ジュニア (リング上で泣いていた少年)
父がリングを這っている。まだ開始から30秒しか経っていない。「嘘だろっ!」 これまで父のダウンを見たこともなければ想像したこともなかった。「ナルバエス」の名をここで終わらせたくない。ボクサーになろう。