初読みの作家さんです。
山岳小説や警察小説などを多く書かれているようです。
↓表紙とタイトルだけでワクワク
何が起きるのだろう…。
『山岳捜査』~笹本稜平
長野県警山岳遭難救助隊の桑崎。
冬の鹿島槍北壁からの下山途中、凍結した他殺死体を発見する。
ところが、死体は雪崩に飲み込まれてしまう。
不審な三人組の目撃や完全凍結していた死体。
吹雪の北アルプスでの壮絶な捜索が始まる…。
私は一生行かないであろう冬山
雪深い北アルプスが舞台です。
視界のない吹雪の中
真っ白な斜面に列をなす捜索隊の姿が目に浮かぶ。
みんな「命」を賭けて救助に向かう。
すごい緊迫感
刻一刻と急激に変化する天気
救助には気象予測がとても重要なのね。
GPSの役割も大きいね。
社会との利害関係が絡む警察上層部
組織の反対勢力とリスクを嫌う上司
まあ、これは良くある設定ね。
ただ、親子関係がちょっと不自然かな、と気になりました。
鹿島槍ヶ岳のカクネ里・大遠見山
五竜岳から唐松岳の稜線
千畳敷カール、宝剣岳、など
山の名前と景色に心躍りました