一昨日、新たな抗がん剤が始まりました。パクリタキセルと分子標的治療薬のハーセプチンです。パクリタキセルは全12回、ハーセプチンはこれから1年続きます。

パクリタキセルは今まで同様、様々な副作用が起こります。最たるものは脱毛ですが、もうすでに全身の毛がほとんどないので問題ない(?)です。吐き気はかなり軽くなるでしょうと先生に言われているのでちょっとうれしいかな。その他味覚障害、骨髄抑制、便秘or下痢などは一緒ですが、新たに起こることが予想されるのが関節痛、筋肉痛、手足の痺れ、爪の変形などです。この中で厄介だと思ったのが手足の痺れです。点滴を重ねるごとに徐々に出てくるらしいのですが、ひどくなると物を持てない、歩けないといった状態になり、抗がん剤終了後にもしばらく残ることもあるそうです。ひどい人で消えるまでに数年かかった例もあるそうです。
副作用に関しては、体に薬を入れてみないとわからない、この一言につきます。

点滴当日、先生の診察終了後化学療法室へ。いつもならリクライニングの椅子に案内されるのですが、今回はベッド。パクリタキセルはアレルギーが出やすく、しかも体に入れた直後に出るということで、何かあったらすぐ対処できるよう色んな装置が付属されているベッドが都合がいいそうです。ちょっと怖い。
最初に5分間の吐き気止め投与。吐き気止めなのに入れた途端に気持ち悪くなり、看護師さんに訴えたら「合わないのかもね~。次回薬変えた方がいいかな」とのこと。続いてアレルギーを抑える点滴30分。これはとても眠くなると言われましたが30分間何ともなし。そしてパクリタキセル。通常は60分点滴なのですが、前述の通りアレルギーが出やすいため初回は時間をかけてゆっくり入れるそう。90分間。また、アルコールが含まれているので弱い人は酔っぱらうらしいです。パクリタキセルは水に溶けにくいので生理食塩水でなくアルコールに溶かしてから生理食塩水に混ぜるかららしいです。始まって間もなくだと思いますが、寝てしまいました。記憶がありません。途中何度か看護師さんに起こされて気分や体調を聞かれたり酸素濃度&血圧を測ってもらったりしましたがとにかく眠くて「起こさないでくれ…寝かせてくれ…。」そればかり思ってました。アルコールには弱くないのでアレルギー止めの点滴のせいでしょう。
最後にハーセプチン。このときにはもう眠気は覚めていました。かなり深く寝たのか、スッキリ。ハーセプチンは副作用がほぼありません。でも、これも初回なので時間をかけて入れるため90分。午後1時に部屋に入ったのに全て終わったのは6時40分でした。トラブルは何もなかったので、次回からは通常の点滴時間になるのでもう少し早く終わるとのことです。

点滴から2日過ぎて、今出ている副作用は少しの吐き気と結構な味覚障害。吐き気に関してはAC療法の時は3つも4つも吐き気止めを使用していたのですが、今回は最初の5分間点滴のみです。自宅用に処方もされていません。かなり楽です。でも、味覚障害は昨日の昼頃から出始め、夕食以降は全然ダメです。ACでは味覚障害は1週間ほど残っていました。3週間ごとの点滴だったので残り2週間は味覚はほぼ戻っていましたが、今回からの点滴は週1回です。これから先3ヶ月、私はご飯をおいしく食べられる日があるかどうか心配です。

最後に。前回書いた副作用について腫瘍内科の主治医に相談したら記憶障害と耳鳴りは「聞いたことない(笑)。あなた特有の症状ですね。」と言われました。いやいや、ネットには色々出てますよ。…でも、よくよく見ればどれも乳ガンのAC療法の薬ではないな。うーん、私特有なのか。先生が「つじつまを合わせれば…」と言ってくれたのが、自分の弱い部分に何らかの症状が出るのでは?とのこと。確かに耳鳴りは以前発症した突発性難聴と同じ左耳。でも記憶障害は?脳が弱いのかしら…。